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オーストラリアの英語学校の先生は心配性?

昨年からシティにある英語学校へ通っています。働きながら学校へ通っている人ばかりなので、イギリスの社会人英語学校へ留学した時のように、パラリンピックのマラソン選手のお兄さんをアシスタントしている子や、母国で陶芸家をしている子、映画監督を目指している子など、さまざまなバックグラウンドを持ったクラスメイトがいます。校内で日本人に出会ったことはありませんが、クラスには南米やヨーロッパ、アジア圏の人たちがいて、とても楽しい雰囲気。

そんな学校ですが、先生が時々とても過保護というか、心配性です。言っても聞かない生徒が多いせいだろうけど、小さい子どもでも分かるようなことを何度も言い聞かせてきます。例えば、オリエンテーションの時には課題の結果やコースの進捗をチェックするサイトの使い方を教えてくれたのですが、最後に動画も見ました。

動画では「ここにユーザーメールを入れます。ユーザーネームはメールで送ったここにあるので、これをこうコピーして、ここにペーストしてください。パスワードも同じところにあります。これをこうコピーして、ここにペースとしてください……はい、パスワードが間違っていてログインできませんね。違うパスワードを入れてみましょう……これも間違っていますね。どうすればいいでしょうか? パスワードが分からない場合は、すぐ下にある「Forget Password?」をクリックしてください。私は本当はパスワードを覚えているので、もう一度入力しますよ。はい、これでログインできました。次のステップは……」というシミュレーションが12分ほど続きました。まさかログインのパスワード入力を失敗するところから説明されるとは思っていなかったので、終わったあとに先生に尋ねました。

「先生、この動画の内容はメールに書いてあったし、先生も先に説明したのに、どうしてビデオまで見たの? どうして何回も言うの?」
先生「うんうん、君は日本人だからメールやログをちゃんと読んでると信じてる、僕の話も聞いてくれるだろう。分かってる分かってる。しかし残念なことに、他の国の生徒はそうじゃないんだよ! 英語レベルの問題じゃないんだ。まあ、先生たちも生徒が落第しないように必死なわけだよ」
「へー、なんか分かる」
先生「そうだろう、日本人は物分かりがよくて助かる」
「タフだね、がんばれ!」
先生「ありがとう、Sweetie(←いつも最後に付ける)。もう何十回もこのオリエンテーションしてるけど、僕は負けない」

以前、担任の先生の息子さんがバンドをしていて、今度バーでギグをするから観にこないかと誘われた時にも、「学校に集合して一緒に行きましょう、迷うと危ないから」と言われました。シティのど真ん中の学校にたどり着けている時点で、ひとりで出歩ける証拠だと思うのですが……。それに、校長先生がちょくちょく授業を覗きに来ては「みんな大丈夫? 問題ない?」とやたら訊いてきます。「ドーナツ食べる?」と乱入してきたこともあったので、ありがたくいただきました。生徒におもしろい人はたくさんいますが、オーストラリアの先生は優しい人が多いように思います。

そういえば、オーストラリアへ来てすぐバリスタのコースへ通っていた頃、コーヒーメイキングを教えてくれる先生に「先生はコーヒー作るの上手いなー」と言ったら、「コーヒー作るのが上手いんじゃなくて教えるのが上手いんだよ」と返されたことがありました。その先生はスパルタなので他の生徒から恐れられていましたが、「社会に出たら大変なんだから厳しくてもちゃんと教えないと無責任だろ」と言うような根は優しい人でした。

そんな先生たちに囲まれて、今日も英語をがんばります!

 

文:武田彩愛(編集部)

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