【ACT27日】 昨年、日焼け止めのSPF表示をめぐる問題で消費者の信頼が揺らいだことを受け、オーストラリアではより厳格な日焼け止め検査が義務化される可能性がある。
オーストラリアの日焼け止め規制当局は、昨年のSPF問題を受けて規制強化に動いている。しかし、消費者団体は、ボトルに表示されたSPF値の根拠となる検査結果を消費者が確認できない可能性があるとして警告している。医療用品管理局(TGA)は、日焼け止めメーカーに対し、SPF検査を繰り返し実施し、商品を店頭に並べる前にその結果を規制当局へ提出することを求める改革案を発表した。
この変更は、チョイスによる検査で、人気の日焼け止め20製品のうち16製品が、表示されていたSPFの保護効果と一致しなかったことを受けたもの。この問題はさらに深刻化し、あるSPF50+製品では実際のSPFがわずか4だったことが判明。その後、この製品はリコールされ、同じベース処方を使用していた19製品もリコールの対象となった。
TGAの主任医療顧問であるロビン・ランガム教授は、検査結果が低くなった背景には、より広範な問題があると指摘した。「私たちの調査では、SPFの数値が低くなる原因として複数の要因が確認されており、単一の原因ではない」とランガム教授はABCに語った。「オーストラリアの消費者は、ラベルに表示されたSPF値が確かな科学的根拠によって裏付けられていることを期待している。今回の改革案では、その期待を日焼け止め規制の中心に据えている」
しかし、チョイスは、今回の改革案では不十分だと主張している。「現在、日焼け止めメーカーは、TGAから求められない限り、SPF検査のデータを提出する義務はない。そのため、この変更によって、メーカーがどのように製品を検査したのかについて透明性が大幅に高まるだろう」とチョイスは述べた。
改革案では、企業はベースとなる処方だけでなく、完成した日焼け止め製品そのものを検査する必要がある。また、製品の使用期限まで継続的に検査を行い、発売前に結果をTGAへ提出することも求められる。しかし、それでもTGAは、製品が市場に出る前にすべてのSPF検査データを日常的に確認することはしないと明確にしている。また、検査結果を一般公開することについても、機密性や知的財産、技術的なデータが誤って解釈されるリスクなどを理由に、見送る方針を示した。
TGAは、検査方法そのものについても幅広い変更を提案している。メーカーは、日焼け止めを人の皮膚ではなく試験用プレート上で検査するイン・ビトロ法を使用できるようになる可能性がある。規制当局は、現在ボランティアの協力を得て人の皮膚で検査するイン・ビボ法について、結果にばらつきがあるとの懸念を示している。ただし、一部の製品、例えば特定の耐水性日焼け止めについては、今後もこの方法が維持される見込み。
さらに、検査機関に対する国際的な認定基準の強化も検討されている。一方でTGAは、こうした変更によってコストが上昇し、検査を受けることが難しくなる可能性も認めている。また、日焼け止めのラベル表示についても変更を検討しており、現在の数字によるSPF表示を、「低い」「中程度」「高い」「非常に高い」といった、より分かりやすい表現に置き換える案も検討されている。
ソース:news.com.au – New sunscreen testing reforms criticised for keeping SPF results hidden from the public
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