未分類

ブログ第百回 料理とワイン15 “香港風パーティー料理”

Friday 12/06/09

 私の記念すべきブログ第百回です。これからもますます飲んで・・・。

 もとい、程々にワインを飲んで、ブログ・アップしていきますよ。

 Cheers!  

左のスパーークリング・ワインはF氏が最近発見したワイナリーのもの。Congo Brothers Cuvee Brut NV。でも、残念ながらコルク臭がしているため評価できません。このワインどんな葡萄品種使ってるのだろう。私の予想だとChenin Blancなのですが・・・。

右はMさんが持ってきたBindi Sparkling 2006 (Multi Vintage)。VicのMacedon Rangesからのスパークリング・ワインはオーストラリアを代表するものです。手に入れるのが難しいワインの一つ。密度があり、重心がしっかりした印象を受けるけれども、エレガントな酸味があるため、重苦しくはなく、どちらかというと軽やかなアフター・テイストを楽しめることができるのです。ハニー、アップル、アプリコット、カスタード・アップル、ヴァニラ、ナツメッグ、フレッシュ・アーモンド、バタースコッチ・・・、素晴らしい香りの宝庫。Score: 19.5/20

 

余談ですが、うちの息子君(17ヶ月)。最近、食事を一緒に食べていると、自分の水のボトルを手にとって、一言、“Cheers!”。その度に我々夫婦のグラスをチーン!、と当てて楽しんでいるのです。その食事の間、何回も“Cheers!”をしないといけないようなのです。

 

 さて、皆さんがお仕事に奮闘している午後に毎月一回行われる、この“料理とワインの会”。15回目となった今回は、我々メンバーのF氏が香港に転勤されるということで、そのFarewellも兼ねて、“香港風パーティー料理”がお題です。ゲスト3名を加え豪華な料理とワインのラインナップ。お話も陶芸から、ホーム・ブリュワリー、在外選挙、今夜の予定、ハンター・ヴァレー、携帯持ってないS氏、レストランでのノー・ショウ、Aさんの医学の世界に入った経緯、ニュー・オープンのレストラン情報、京都、香港・・・、盛りだくさんです。 

 

Hideさんに今回も素晴らしい料理作っていただきましたよ。おそらく、来てくれる人の顔を浮かべながら作ってるのだろうな。そんな気がします。

 

 一品目は、“キング・フィッシュの刺身”。ロケット(サラダ・リーフ)のベッドの上にはテクスチャーの心地よいキング・フィッシュ。まわりのリーク、ネギ、赤・黄のカプシカムとチャイニーズ風のドレッシングがアクセントで食欲を掻き立てます。

 

 つづいて、“エビチリ”。チキン・ストック、豆板醤、トマト・ケチャップ、チリ、発酵させたお米、ブラック・ビーンズで調理された大き目のぷりぷりの海老は手が汚れるなんて気にしないで豪快に食べるのがマナー!? ズッキーニのフリットはソースを絡めていただくよりもそのままで食したほうがコントラストがあっていい。

 

 むむ。なんだなんだ。

 ロータス・リーフをそろりそろりとめくっていくと・・・、

 “おこわ”の登場です。これは今回のみんなのお気に入り。チャイニーズ・ソーセージ、ファイブ・スパイスの効いた豚足、干し椎茸、干し海老がおこわ(ブラック・ライス入り)の味わいを広げています。この料理に、あのCullen Diana Madelineがマッチしたって誰が信じます!?

 

 

 “スティームド・スナッパー”。チキン・ストック、醤油、ジンジャー、ネギ、お酒、氷砂糖、ピーナッツ・オイルのソースは実にジェントル・タッチ。皆さん、食べたい部位があって競争になったんだっけ?

 

 次の料理は何ですか、Hideさん?

 はい、“あんかけかた焼きそば”です。チキン、海老、ホタテ、ウズラの卵、シメジ、ベイビー・コーン、スネーク・ビーンズ、カプシカムと一緒に頂きます。

 もちろん、こんな風に豪快に混ぜ混ぜして頂きましょう。硬い麺と軟らかくなってきた麺と両方を一気に楽しむのです。

 

 ワインは、最初のスパークリング2種に加え・・・、

左はお馴染みBrokenwood Cricket Pitch 2007(日通さん提供)。何年かぶりに飲みました、Cricket Pitch。ほのかなフレッシュ・ハーブとミネラル、適度な酸味が広がり、すっきりとしていて涼しげで、目の冴えるようなフレッシュの果実味は余韻まで心地よく楽しませてくれます。ライム、ユーカリの葉、タイム、ミント、若い洋梨、ミネラルの香り。Score: 15/20

右はポルトガル産の白ワイン、アルバリーニョ。Aveleda Alvarinho Vinho Verde 2002(Ueda君持参)はヴィーニョ・ヴェルデという若いうちに飲むワイン(微発砲のものが多い)なのですが、7年物の早飲みワインはどんな風? オイスター・シェルの様なミネラル感、シトラス、フローラルな香りは健在。硬質な酸ではあるけれど、少し疲れたような印象も。複雑な味わいにピンク・グレープフルーツの苦味がアクセントです。貴重な体験ありがとう、Ueda君。Score: 15/20

 

左は、Brokenwood Shiraz 2007(日通さん提供)。まだ若いヴィンテージだからなのか、Hunter Shiraz らしい印象よりも洗練されている趣です。マルベリー、カシス、ブラック・ペッパー、ジュニパー・ベリー、アニス、レザー、ラベンダーの清涼感と野性味のバランスのある香りが心地よく鼻腔を刺激します。滑らかなタンニンと、引き締まった酸味、そして柔らかな果実味、とバランス感に溢れているところを主張します。今飲んでもいいけど、10年ぐらいの経過は見てみたいワイン。Score: 17.5/20

右、Hungerford Hill Orange Merlot 2005(日通さん提供)。ワイナリーはHunter Valleyにありますが、Orange(ワイン産。、あのフルーツのオレンジじゃないですよ)で育てられたMerlotです。デキャンティングしなかったことにちょっと後悔。このシャイなワインは空気がもっと必要でした。しっとりなめらかな果実味に、ミネラルや酸、スパイシーな要素が融合して奥行きを感じることができます。全くもって派手さがなく、落ち着きがある誠実なワインです。ブルーベリー、チェリー、ヴァニラ、よう土、スパイス、ドライ・ハーブの香り。Score: 16.5/20

 

Cullen Diana Madeline Cabernet Sauvignon Merlot 2003(ゲストの方から)。やわらかく透明度の高い質感と果実味の充実感のバランスが良い表現で、実に女性的なワイン。リッチさ(持ってきた本人はそれを期待したようです)に欠けるかもしれませんが、ミネラルがしっかりしていて、酸もよく、細部まで配慮された味わいは、飲んでいて安心感を得ることができるのです。チェリー、ブラック・ベリー、ドライ・イチジク、ミネラル、黒トリュフの香り。Score: 18/20

 

 そろそろデザート・タイム。

 “杏仁豆腐とアマレットのジェリー”。下に杏仁豆腐、上がアマレット(アプリコットの種のリキュール)のジェリーです。ダーク・チェリー、マンゴ、クコの実が添えられていて、テーブルに運ばれてくる時ジェリーと共にプルプル踊る様がキュートに感じられましたよ。もちろん味も申し分なし。

 そのプルプルさんと共にピンクのスパークリングはいかが?

左は私が持ってきたPaul Barra Grand RoséNV。シャンパーニュのロゼです。紅玉、ワイルド・ベリー、クランベリー、ミネラルの溌剌としていて複雑な香りが印象です。ピュアーなフルーツと、心地よく膨らみがある味わいに、説得力のある深さを感じます。余韻も素晴らしくながい。Score: 18.5/20

右、Hungerford Hill Sparkling RoséNV(日通さん提供)。鮮やかなサーモン・ピンクのこのスパークリングはラズベリー、ストロベリー、バラの花びら、ややアマレットの香りも見つけ出すことができます。味わいは適度な厚み、フルーティーな甘さというよりも、緊張感のあるミネラルと酸が特徴を描いているようです。Score: 16/20

 

 あと、写真にはないですが、Ueda君のビール“ウエダ・ビール”もごちそうになりました。Indian Pale Ale(IPA)はキャンディード・ジンジャー、シトラス、オレンジのやさしく誘惑する香りが特徴です。心地よく適度な甘味とビターな味わいは、全く厭味がなく、お見事。Extra Stoutはチョコレート。キャラメル、トフィーの香りに繊細さがあるやわらかめのExtra Stout。ビターな風味にもUeda君らしいソフトな印象。

 

 そして、もう一本。韓国産のフレーバード・ワイン。Black Raspberry WineはF氏が持ってきたワイン。ブラック・ラズベリー・・・??? おそらくブラックベリーかマルベリーなんだろうけど。。。

 

 今回も皆さん、飲んで食べて、騒ぎましたね。HideさんをはじめRiseの皆さん開店前にスミマセン。

 ゲストの方々、今回いろんな話聞けて、いい刺激を受けました。Fさん、香港行ってもがんばって“飲んで食べて”ください。Ueda君残り少ないRiseでの仕事楽しんでね。

 

 やっぱり、美味しいものはひとり占めせずにみんなで食べたほうがいいもんです。

 

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

その他の記事はこちら