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32「日本での春の試飲会 その3 全国新酒鑑評会」

32「日本での春の試飲会 その3 全国新酒鑑評会」

 

日本には今までも紹介してきた様々な試飲会がありますが、全国新酒鑑評会の一般公開試飲会が1番レベルの高いお酒をきき酒出来ます。これは昔、国の機関である国税庁醸造試験所が主催で行われていた全国規模のコンテストです。

現在では独立行政法人酒類総合研究所が主催して開催されています。

昔はこの全国新酒鑑評会で金賞を取るか取らないかで、売り上げが違った、などといわれる時代もありました。

また杜氏たちはこの金賞を目標に日夜努力をし、金賞を受賞することが最大の誉れでした。

しかも、昔は全国新酒鑑評会の予選会として東北新酒鑑評会など、地域で一度ふるいにかけられて、そこで良いものを選ぶ形でしたので、誰でも全国新酒鑑評会には出品できるわけではありませんでした。今はこの予選会というのは無くなりましたが、各県で各蔵の全国新酒鑑評会へ出品するお酒を選ぶためのコンテストは開催されています。ここで悪いからといって出せないわけではありません。

全国新酒鑑評会は、大手の酒蔵でも、中小の酒蔵でも、純粋に技術を競い合う場として、技術者にとっては非常にありがたいコンテストです。つまりは、この鑑評会は「技術者の技の向上を目指したもの」になっています。

それが、その昔は販売に利用されて、営業の道具にされていた部分がありますが、現在では純粋に技術の向上が目的となっています。

非常にレベルの高い大吟醸がそろう鑑評会ですが、実はこの鑑評会の出品酒を一般に公開するチャンスが年に1度あります。今年は6に東京で開催されましたが、来年以降、毎年6月に開催されますので、この時期に帰国している方は是非参加してみてはいかがでしょうか。蔵の最高の技術の結晶を味見してみてください。

●独立行政法人酒類総合研究所ホームページ http://www.nrib.go.jp/

 

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