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東日本大震災 その4

 

「東日本大震災 その4」

 

トンネルからやっと救出された青森方面に帰る組。しかし最初に東京方面に帰る人たちはバスに乗り込み、東京方面へ帰りましたが、青森方面に帰る人はバスが2台しかなく、とても乗り切れないので、ピストン輸送で、福島市内の高校の体育館の避難所に急きょ移動させられました。避難所生活です。

雛所に到着すると、パンと飲み物が渡されました。ガスと水道は止まっていましたが、この避難所は電気が奇跡的にとおっていて、テレビなどを見ることが出来ました。ここで一同唖然。大きな津波が沿岸部を襲っている映像が繰り返し流されています。

沿岸の方から来ている人は泣き崩れ、親族に電話をして安否を確認する人が多数。

しかし携帯は全くつながりにくい状態で、なかなか電話がつながりません。1台だけあった公衆電話は長蛇の列。そして、丸一日以上閉じ込められていたため、携帯のバッテリーがみんな無いため、コンセントの前では携帯の充電のための長い行列。本当に混乱の極みでした。

そして、極めつけは、福島第1原発の事故がわかり、その原発事故で福島市内の避難所は大混乱をします。後でわかりましたが、福島第1原発からは80㎞近く離れていましたが、土地勘が全くないため、放射能におびえます。

やっと私はメールで家族に連絡がつきました。電話は全く駄目でも、メールはつながりました。二戸にいる家族も大変だったようで、混乱しています。そして停電の影響で、蔵がとても心配でたまりません。仕込みはボイラーが使えないから、出来ないだろう。麹室は温度を高くしているが、どうやって温めるか。しぼりはどうなっている。不安だらけです。

その不安の中、配給された毛布にくるまって眠ります。体育館は本当に寒く、眠れるような状態ではありませんでしたが、体を休めなければ持ちそうにありません。寒い中、とにかく横になりましたが、眠れる状態ではありません。避難所とはそんな過酷な状態の場所なのです。

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