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今日は何の日?/4月19日

4月19日は、オーストラリアの国歌と国色が制定された記念すべき日です。

オーストラリアの国歌「アドヴァンス・オーストラリア・フェア」は、

1878年に作られ、1984年の4月19日に国民投票で国歌として認定されました。

もともと英国の流刑植民地であったことから、

1901年に連邦国家として正式に独立したあとも国旗には英国のものであるユニオンジャックが翻り、

いつまでも英国の国歌が歌われていました。

1984年の国民投票で英国の国歌であった「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン(女王陛下万歳)」を押さえてトップ票を獲得し、

ようやく「アドヴァンス・オーストラリア・フェア」が国歌となったのです。

ちなみに2位はつい最近取り上げた「ワルチング・マチルダ」でした。

“第2の国歌”と呼ばれるこの歌も非常に興味深い背景を持っているので、興味のある人はぜひご一読ください。

http://www.jams.tv/BlogPosts/post_view/jams_editor/187670

 

正式に国歌として認定される前から「アドヴァンス・オーストラリア・フェア」は、様々な機会に歌われてきたそうです。

まだ知らない人のためにさわり(1番)を紹介します。

歌のなかでは「進め!オーストラリア」という明るく前向きな心意気が表現されています。

ちなみに2番以降はオーストラリア人でも覚えている人が少ないそうです…。

 

「Advance Australia Fair」

Australians all let us rejoice,                喜ばしきかな オーストラリア民よ

For we are young and free;                  若き自由なる祖国

We’ve golden soil and wealth for toil,     労報わる 金色の土地と豊饒

Our home is girt by sea;                         周囲に海原いただき

Our land abounds in Nature’s gifts        自然の賜物富み

Of beauty rich and rare;                         稀なる豊かな美を備えし地

In history’s page, let every stage           長い道程に 小さき歩み重ねながら

Advance Australia fair!                          進め うるわしのオーストラリア

In joyful strains then let us sing,            楽しき旋律もち ともに謳おう

“Advance Australia Fair!”                     「進め うるわしのオーストラリア!」

 

さて、国の色もこの日に制定されました。

青、赤、白の国旗の色とはまったく異なるため知らない人も案外多いのではないでしょうか。

じつはオーストラリアの国色は、金色と緑なのです。国歌と同じく1984年に制定されました。

国色が金色と緑に制定された理由にはいくつかの逸話が伝えられています。

緑色は自然の豊かな大地を、金色は豊作の麦や羊の毛、太陽の光、砂浜を意味しているという説、またはオーストラリアの国花であるアカシア属の一種「ゴールデンワトル(Acacia Pycnantha)」の色から来ているという説もあります。

ゴールデンワトルとは黄色の小さな花が房のように固まって咲く花で、太陽の光を浴びると金色に輝くそうです。

ちなみにこの花はオーストラリアの紋章の背景にデザインされたり、硬貨や切手の図柄にされています。

さらに国色はイベント行事のテーマカラーにされることも多く、

サッカーなどのオーストラリア代表選手も金色(厳密には黄色に近い金色)と緑色のユニフォームを着用しています。

4月25日のアンザック・デーには、国歌や国色に触れる機会もあるでしょう。今のうちに大まかな歴史とその意味を知っておくとこれまでとは感じ方も変わってくるかもしれませんね。

 

 

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