今週の主な予定、イベント
1/9(月)日本休場(成人の日振替)、ボストンFED・アトランタFED総裁講演
10(火)豪11月小売売上高、中国12月CPI・PPI、トランプ新政権閣僚公聴会
11(水)英11月鉱工業生産、トランプ次期大統領会見
12(木)日本11月国際収支、米新規失業保険申請件数、セントルイスFED・フィラデルフィアFED総裁講演
13(金)米12月小売売上高・PPI、米1月ミシガン大学消費者信頼感(速報値)、イエレン議長タウンホールミーティング、フィラデルフィアFED総裁講演
<マーケットの焦点>
キーワード:トランプ新大統領就任、欧州情勢、Brexit、日欧米金融政策、中国の信用不安、原油価格、アジア通貨安
年初トランプラリーの調整を見ましたが(118円台→115円台)、先週の12月米雇用統計が堅調な数字であったことからNYKダウは20,000ドルの一歩手前まで上昇し、米債利回りは上昇し、ドル円は117円台へと反発を見せました。
しかし先週の動きをもってトランプ相場の調整終了と見るのはやや時期尚早でしょう。来週の大統領就任式を控えて今週も新政権の閣僚公聴会やトランプ氏の会見が予定されますが、対中強固派、親ロ派、財界出身で固めた新政権がスンナリ公認されるかは疑問であり、大統領就任式に向けて大規模な抗議集会やデモも予定されるなど、波乱含みの展開も予想されます。
また先週発表された12月の米雇用統計は失業率は予想通りの4.7%、平均時給は+0.4%(予想+0.3%)と堅調、NFPRは+156千人(予想175千人)とやや低調でしたが全体としては及第点。その後に何人かのFRB地区連銀総裁の発言が伝えられましたが、総じて今年3回の利上げにポジティブな内容で、再びドル高・株高・利回り上昇となりました。
ただドル高に対する不安材料がないわけではありません。最近FRB当局者のドル高けん制が再び始まっています。また先週IMFは「更なるドル高は新興国市場のFX危機を招く可能性がある」と指摘していますが’、実際中国の12月の外貨準備が先月の3.052兆ドルから3.011兆ドルに6か月連続で減少(人民元買い介入の対価としてドル資産崩し)しているなど、新興国市場の通貨下落や資本流出問題もドル高の弊害と言えます。
今週も米ドル相場の乱高下が予想されます。
<豪ドル相場>
先週のレンジ:AUDUSD 0.7165-0.7356 AUDYEN 84.56-85.49
今週の予想レンジ: AUDUSD 0.7200-0.7400 AUDYEN 84.00-86.00
今週の豪ドルは:現レベル中心の保合でしょう
年初豪ドルはドル高→ドル反落→ドル反発の動きに合わせて71セント台→73セント台→72セント台と上下動しましたが、豪ドル円はドル円が117円台を回復したことと、豪ドルドルの下げ止まりから85円台と小じっかり推移しています。
足元ではトランプ政権発足を控えてドル相場自体が上下動する可能性があり、豪ドル相場もドルの動きに翻弄される展開が予想されます。
ただ商品相場は引き続き堅調を維持しており、また豪ドル金利先安観も大きく後退している現状、基本的に豪ドルの大きな崩れはなく、下値は実需や投資家需要の押し目買いにサポートされる展開が予想されます。
Have a nice week in advance !!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。