【QLD1日】 ブリスベン・ライオンズは、チームをAFL3連覇に導いたクリス・フェイガン監督の退任を発表し、その功績をたたえた。フェイガン氏は、今が引退する適切なタイミングだと判断したという。
フェイガン氏は1日、「10年間の素晴らしいシーズン」をライオンズで過ごした今こそ引退する時期だと語った。先週土曜日には、メルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)で行われたフリーマントルとのグランドファイナルで、ライオンズが劇的な勝利を収め、3年連続となるプレミアシップを手にしていた。65歳のフェイガン氏は、来季も続投するようクラブから説得を受けたものの、退任することを選手たちに伝えた際には涙を流したことを明かした。現在の契約には、来季の最終年となる1年が残されていた。
フェイガン氏は、ライオンズを4年連続の優勝へ導くことができれば「かなり格好良かった」と認める一方、その役割を別の人物に引き継ぐことに満足していると語った。後任候補としては、現在ライオンズのフットボール部門を統括するダニー・デイリー氏や、アシスタントコーチのカム・ブルース氏の名前が挙がっている。
フェイガン氏は、2026年のグランドファイナルの結果にかかわらず、退任を決めていたと語った。ライオンズは同試合で、最終4分間に4ゴールを挙げ、17点差を逆転して7点差で勝利している。「私はいずれにしても、この決断をしていた」とフェイガン氏は述べた。「自分の中に、ちょっとした10年ルールがある。ひとつの場所で変化を生み出せるのは、およそ10年くらいだと思っている。その後は次へ進む時期だ」
「私はこれまで、どこにいても歓迎されているうちに去りたいと思ってきた。常に何かを変えたいと思ってきたし、今のグループは、新しい声や新たな刺激を取り入れることで、また成長できる時期に来ていると思う。それが彼らが再び上昇する助けになればいい。ひとつのグループと長い時間を過ごしていると、私がこのグループと過ごしてきたように、メッセージが次第に響かなくなることもある。もちろん、まだそうなってはいない。ただ、そうなってからも自分がいるという状況は避けたい。だから、そうなる前に去ることに満足している」
ライオンズのアンドリュー・ウェリントン会長は、フェイガン氏の功績はプレミアシップや勝利数、記録だけにとどまらないと述べた。「クリスは2017年シーズンを前にこのクラブにやって来た。その時から、良い人材、強い人間関係、そして共通の信念があれば何を成し遂げられるのかを明確に理解していた」とウェリントン氏は語った。
ホーソーンとメルボルンでコーチングスタッフを務めた経験もあるフェイガン氏は、妻のウルスラさんと娘のジェシカさん、エレンさんに「これまでの道のりで素晴らしい支えとなってくれたこと」に感謝した。「この仕事は生活のすべてを占めるものだ。私は自分のすべてをこの仕事に注いできたし、私たちが成し遂げたことを心から誇りに思っている。クラブを離れるのは寂しいし、これから関わらなくなるのは不思議な感覚になるだろう。でも、この10年間、どうすればチームを改善し、より良くし、成功できるかということ以外は何も考えてこなかった」
ライオンズの共同キャプテンを務めるハリス・アンドリュースは、フェイガン氏から退任を告げられた際、自分を含むチームが「ショックを受けた」と明かした。「彼の話を聞き、感情をあらわにする姿を見るのは本当に大変だった。でも同時に、私たちは彼のことを心から喜んでいる」とアンドリュースは語った。「彼がこのフットボールクラブにもたらしてくれたすべてを、私たちは心から愛している」
ライオンズのサム・グラハム最高経営責任者(CEO)は、フェイガン氏には、これまでの素晴らしい監督キャリアをいつ終えるか自ら決める権利があると述べた。「クリスは、ピッチ内外におけるこのクラブの変革に非常に大きな役割を果たした」とグラハム氏は語った。
フェイガン氏は、今後もフットボールには関わり続けたいものの、ヘッドコーチとして復帰するつもりはないと語った。「これから何か仕事があるのかどうかも分からない」と述べた。「ブリスベン以外のチームを指揮したいと思ったことは一度もない。ただ、この業界には関わり続けたい」
2度のプレミアシップ優勝経験を持つライオンズのディフェンダー、ダーシー・ガーディナーは、土曜日の試合後にニューズワイヤーの取材に応じ、「フェイジズ(Fages)」の愛称で親しまれるフェイガン氏が去ることを寂しく思うと語った。「彼は素晴らしい監督であるだけでなく、素晴らしい人間でもある。自分が大切にされていると感じさせてくれる。私たちにとって本当に素晴らしいリーダーであり、ロールモデルだ」
フェイガン氏は、リー・マシューズ氏、そして親しい友人でもあるアラステア・クラークソン氏に続き、プレミアシップを3度制した監督の一人となった。また、AFLコーチ協会の年間最優秀コーチ賞を2019年、2024年、2025年の3度受賞している。ブリスベンでの最初の2年間はわずか5勝にとどまったが、その後は8シーズン連続でホーム&アウェーシーズンの勝率63%以上を記録した。通算243試合で148勝、93敗、2分けという成績を残し、ブリスベンをリーグ最下位争いのチームから、AFLで最も評価され、成功を収めるチームのひとつへと再建した。
ソース:news.com.au – Brisbane Lions’ iconic coach Chris Fagan is leaving the club after winning three consecutive AFL premierships