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AIを悪用した攻撃に情報機関が警鐘

【ACT27日】   オーストラリアのサイバー情報機関が、敵対国が重要インフラのネットワークにひそかに侵入し、都合の良いタイミングで破壊工作を仕掛けられる状態を整えていると警告した。

新たに公開された情報によると、中国、ロシア、北朝鮮は、スパイ活動だけでなく、将来的な破壊工作に備える「事前配置」を目的として、政府の支援を受けたサイバー攻撃をオーストラリアの重要インフラに「日常的に」仕掛けているという。

オーストラリア信号局(ASD)が発表した最新の脅威レポートでは、人工知能(AI)によって高度化するサイバー攻撃の実態が描かれている。国家の支援を受けたハッカーやサイバー犯罪者が、混乱を引き起こすためにAIを活用しているという。ASDは2025~26年度に1500件を超えるインシデントに対応し、前年度から20%増加した。また、組織に対して4400件の不審な活動に関する通知を発行しており、こちらも80%増加した。

リチャード・マールズ副首相は27日、企業は通常の業務を一時的に停止することになったとしても、自社のシステムの「セキュリティを強化」する必要があると述べた。「インターネットに接続された古いシステムがあれば、それは悪意ある攻撃者にとっての侵入口になる。第二に、システムのセキュリティを強化するために時間をかけることが非常に重要だ。もし、そのためにシステムを数日間停止しなければならないのであれば、そうして、必要な対策とセキュリティ強化を確実に実施してほしい。第三に、組織自身もAIを活用することが非常に重要だ」

ASDのアビゲイル・ブラッドショー長官は、報告された事案の増加の背景には「AIを活用した脅威」があると指摘した。「この1年間で、最先端のAI技術がサイバーセキュリティの環境を根本的に変えた。AIは大きな機会を生み出している一方で、悪意あるサイバー攻撃者が脆弱性を発見し、これまで以上に速く、大規模かつ正確に攻撃を実行することも可能にしている。この変化は今後さらに加速するだろう」

ブラッドショー長官は、組織が「基本的なサイバー衛生」を改善するための対策を講じなければ、AIを利用した攻撃にさらされることになると警告した。そこには敵対国が支援する攻撃も含まれる。

「世界の安全保障環境が厳しい状況にある中、国家の支援を受けたサイバー攻撃者は、AIをますます活用し、活動の規模、速度、効果を高めていくだろう」とブラッドショー長官は述べた。

「脅威レポートが示しているように、国家の支援を受けた攻撃者は、機密情報へのアクセスを得るため、引き続きオーストラリアの組織を標的にしている。同時に、将来的な情報収集や、攻撃者が選んだタイミングで妨害活動を行うため、ネットワーク内にあらかじめ侵入しておこうとしている」

今回のレポートはリスクを明確に示し、オーストラリアの敵対勢力が「危機や紛争など、将来的に起こり得る事態に備えている可能性がある」と警告した。「国家の支援を受けた攻撃者は、事態への対応能力を制限したり、社会不安を引き起こしたりするなど、戦略的な目的を達成するために、システムの機能を妨害することができる」とレポートは指摘している。

また、中東やウクライナでの紛争が「国際的な不安定化を助長している」とし、世界は「冷戦終結以降、かつてないほど大きな緊張にさらされている」と警告した。「数十年にわたりオーストラリアの安全と繁栄を支えてきた、ルールに基づく国際秩序は移行期にある」とレポートは述べている。

中国、ロシア、北朝鮮について、これらの国々は「オーストラリアまたはその同盟国を標的にしてきた」主要な国家として挙げられ、代理ハッカー集団としてVolt Typhoon(ボルト・タイフーン)、APT29、Lazarus Group(ラザルス・グループ)の名前も挙げられた。こうした攻撃は「オーストラリアを機能停止させる可能性がある」とレポートは警告している。

一方、ブラッドショー長官は、AIが新たな脅威を生み出している一方で、その対策にもなり得ると述べた。「サイバー防御を強化するためには、脅威の環境を変化させている技術そのものを活用しなければならない。サイバー防御担当者は、AIツールを使って脅威の検知能力を高め、新たな攻撃経路を特定し、ネットワークの防御を強化することができる。今後は、AIを利用する攻撃者に先んじるため、防御そのものを自動化するAIツールが必要になる」

ソース:news.com.au – Cyber spies sound alarm as AI-powered attacks could ‘incapacitate’ Australia

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