【ブリスベン１４日AAP】アングリカン・チャーチ・グラマー・スクールで、１２年生の同性愛者の男子生徒が学期末に開催される学校のダンスパーティーに男子のパートナーと一緒に参加したいと学校側に願い出た。これを受け、学校側は男子生徒は女子生徒とのみペアで参加できるという現行の方針を理由にその要求を拒否した。

　ジョナサン・ヘンズマン校長は、現行の方針が問題となったことは今まで一度もなく、従来、男子生徒は女子生徒とペアでダンスパーティーに参加することになっていると語った。一方で、ヘンズマン校長は同件に関して生徒と積極的に議論する姿勢を示しており、学校審議会で議論できるように、生徒に書面でこの問題を提起するように促した。

　現段階でQLD州反差別委員会への苦情申し立てはない

　学校審議会の会長であるアングリカン大司教のフィリップ・アスピナル氏は「男子と女子の交流の機会を提供するということを強調するために学校側が下した今回の決定は理解できる」とした。

　また、ブライQLD州首相は「これらは学校にとって取り扱いが難しい問題。明確な回答が出ないのも納得がいく」とし、学校全体で同問題を議論するという学校の決定を擁護する姿勢をみせた。