【シドニー３０日ＡＡＰ】警察によると、シドニーでは最近、公共機関を装い銀行口座などの個人情報を聞き出すという詐欺が多発しているという。

　詐欺の手口は、地方裁判所と称する自動音声が電話口で流れ、その指示に従って操作をした後、「コールセンター」の担当者がマネー・ロンダリングに関する調査と偽り、銀行の口座番号やその他の個人情報を求めるという。最後に被害者に対し「個人情報の盗難詐欺被害にあっているため、預金を損失しないよう指定の口座に振り込むように」指示するというもの。この詐欺の被害者たちは、実際はそれまでに何の被害にもあっておらず、また裁判所とも何の関係もない。

　ＮＳＷ州警察のコリン・ダイソン刑事局長は「我々警察が市民にこのような電話を掛けることはあり得ない。不審な電話が掛かってきた場合はまず警察へ届けるように」とコメント。

　この詐欺に関する情報提供はクライム・ストッパーズ（電話番号：１８００　３３３　０００）まで。