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東日本大震災 その3

東日本大震災 その3

 

トンネル内に新幹線ごと閉じ込められた、今回の東日本大震災。新幹線内では全く情報が得られず、どうなっているか不明な状態でした。

そのうち、アナウンスで「新幹線内が一番安全です。決して新幹線から出て帰らないでください」と流れ続けます。ふと窓から外を見てみると、トンネル内を歩いている人がいっぱいいました。「なんだろう」と思い、見てみると、東北新幹線は全て「禁煙」でした。煙草を吸う人がみんな外に出て煙草を吸っていました。

こんな非常時にマナーを守るなんてすごいな、と思いましたし、救援物資は全て女性と子ども達優先、と乗客みんなで協力し合って新幹線の中で過ごします。

暗闇の中ですから、時計を見ても時間があまり理解できません。

おおよそ20時間以上経過して、やっと「救助が来ました」という連絡が入ります。

ちょうど止まっている新幹線の200m近い先に脱出用のトンネルがあるとのこと。やっとそこへ救助のバスが用意できる見込みが出来たと、アナウンスがありました。

後から聞いてみたら、トンネル内ではなく、線路の上で止まっているだけの新幹線の乗客は歩いて最寄りの駅に地震後移動したようで、トンネル内で被災、という特殊な事情から救助が遅れたようです。

救助の見込みが立ち、新幹線内で妙な連携が出来た乗客同士、喜び合います。そしてまずは東京方面と青森方面の2つに分かれます、との話でした。東京に行く人、青森方面に帰る人、これを分けてまずは新幹線から脱出します。最初は東京方面へ移動する人が新幹線を降ります。しばらくして、青森方面に帰る人が新幹線を降りる予定でしたが、かなりの時間待たされました。どうしてこんなに遅いんだろうと思ったら、その理由がやっとわかりました。それはバスの用意が間に合わなく、当初は青森方面にバスで帰してもらえるはずだったのが、急きょ福島市内の避難所に青森方面に帰る人は移動することになりました。

岩手に帰れるのか?

 

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