【SA1日】 SA州で進められている人工知能(AI)の利用をめぐる画期的な王立委員会の調査で、重要な進展があった。ピーター・マリナウスカス州首相は、画期的な調査を率いる3人の委員と、調査の対象範囲を明らかにした。
委員長には、元連邦裁判所判事で労働組合の幹部も務めたイアン・ロス氏が就任する。委員には、オーストラリア・テック・カウンシルの初代CEOを務めたケイト・パウンダー氏も加わる。さらに、米国のスタンフォード大学でAI研究を率いるクリストファー・マニング教授も委員に名を連ねる。マニング教授はQLD州で育った人物だ。
マリナウスカス州首相は、「人工知能は急速なスピードで進化し、社会やわれわれが暮らす世界を変えつつある」と述べた。「AIブームは大きなリスクをもたらす一方、SA州にとって大きな機会にもなる。だからこそ、私の政権は国内初となる人工知能を対象とした王立委員会を設置した。州民の利益を最優先にし、この技術への政策対応においてSA州がリーダーとなることを目指したい」
マリナウスカス州首相は1日、報道陣を前に、州としてAIという「ひとたび放たれた魔法のような存在を、瓶の中に戻すことはできない」と認めた。その上で、今回の王立委員会では、急速に発展するAI技術がもたらすリスクと、潜在的な利益を明らかにすることを目指すと説明した。オーストラリア公正労働委員会の元委員長でもあるロス氏は、委員長を務めることを「光栄に思う」と述べた。
「人工知能については、すでに数多くの意見が出されている。今回の委員会の役割は、SA州民にとって最も重要な問題と、それが州にもたらす影響について、慎重に検証することだ。SA州全域で幅広く意見を聞き、国内外の専門家とも連携することで、われわれの調査結果と提言が、確かな証拠と実際的な知見に基づくものとなるよう努める」
マニング教授も、SA州にはAIの目覚ましい進歩を「活用する」機会があると指摘した。「成長、投資、雇用を生み出す機会と、教育、労働力、社会、環境への懸念との間で、慎重にバランスを取る必要がある」
調査に向けた証拠の収集はきょうから始まり、幅広い分野の専門家から意見や証言を聞く予定だ。最終報告書は、遅くとも来年7月1日までに公表される予定である。
ソース:news.com.au – Former judge Iain Ross named to head South Australia’s groundbreaking AI royal commission