【VIC5日】 14年間、店内の壁に飾られた絵画からバーテンダーの衣類まで、ありとあらゆるものを販売してきたメルボルンの人気ナイトクラブが、今度は店そのものを売りに出す。
プラーランの静かな通りにある、精巧な彫刻が施された木製の扉の向こうには、メルボルンを代表する人気スポットの一つがある。店内に足を踏み入れると、金色の額縁やネオンライト、アンティーク家具、そして販売中の商品が所狭しと並んでいる。カクテルを注文し、飲み終わった後には、そのカクテルが入っていたグラスを購入することもできる。実際、店内にあるものなら何でも購入可能だ。壁に飾られた絵画、隅に置かれたヴィンテージチェア、さらにはバーテンダーの蝶ネクタイまで、すべてが販売対象となっている。
2012年にオープンしたPawn and Coは、質屋とナイトクラブを融合させた体験型のナイトスポットとして営業してきた。これまで店内では、ドム・ドラ、シャラム・ジェイ、マティアス・マイヤー、J・フィリップ、シンデン、ブーグスといった人気DJのほか、バディ・フランクリンやディラン・アルコットなど、国内で知られる著名人も姿を見せてきた。オープン以来、店内にあるものはすべて販売可能だった。
そして今度は、店そのものが売りに出されることになった。ステークホルダーのジョシュ・レファーズ氏は、これは当初から計画していたことだったと話した。
このナイトクラブは、単に酒を飲んだり踊ったりする場所というだけではない。自分の持ち物を店に持ち込み、もちろんドリンクと引き換えに、それを質入れすることもできる。「お金をあまり持っていないけれど、何かを質入れして店に来たいという人たちにも、ちょっとした楽しみを提供できる」とレファーズ氏は話す。「例えば、洗っていない下着を持ってきたとしても、『分かった、それならドリンクカードを何枚かあげよう。それは面白いから、その後でまた販売しよう』と言うこともできる」
10月10日から12月12日まで、質屋からナイトクラブへと姿を変えたこの店舗を引き継ぎたい人は、オンラインで購入意思を登録し、入札することができる。「9週間の期間中、誰でも参加できる。こちらはいつでもオファーを受け入れることができる」とレファーズ氏は語った。検討されるのは真剣なオファーのみで、購入希望者には他の入札者が提示した金額は知らされない。ステークホルダー側は、単純に最高額を提示した入札者を求めているわけではない。
レファーズ氏によると、ナイトクラブの魅力や個性を維持しながら、Pawn and Coを次の段階へ発展させられる人物であれば、誰でも歓迎するという。「Pawn and Coをさらに発展させるビジョンを持ちながら、私たちが大切にしている、この店の素晴らしい音楽文化や夜のクラブ文化も理解している人に引き継いでもらえたらうれしい」と同氏は話した。
「私たちにとって理想的なのは、そのビジョンを受け継いでくれる人だ。もちろん、その手助けをすることにも前向きだ。ブランドについて、私たちが描いてきた未来について、ぜひこちらから伝えたい。そして、あなたがそれを実現する人になりたいのであれば、ぜひ挑戦してほしい」
レファーズ氏は、メルボルンのナイトライフが衰退傾向にある一方で、今後はより体験型で、さまざまなアクティビティを楽しめるバーやナイトクラブが増えてほしいと話した。そして、Pawn and Coの次のオーナーも、この精神を受け継いでくれると信じている。
「結局のところ、人々は人とつながりたいと思っている。そして、現実から離れることで、つながりを求めている」と同氏は語った。「アルコールや音楽、ダンス、食事といったものは、いわば社会的な潤滑油だ。そうしたものを通じて現実から少し離れ、同じ社会的な空間に身を置くことで、人々はつながっていく」
サイレントオークションは2026年10月10日に始まり、12月12日までの9週間にわたって行われる。オークションへの参加を希望する人は、オンラインで登録できる。
ソース:news.com.au –