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SURRY HILLS FESTIVALで仮面ライダーを見た!?

Surry Hills Festival / 4月9日@Ward Park, Surry Hills

 

シドニーでは音楽フェスティバルの類いが結構数多く開催されている。規模が大きいのもあれば、こじまりと小さな公園なんかで行われることもある。規模が大きいフェスティバルというは日本でいうフジロックのような雰囲気なんだろうと何となく想像できるが、公園で行われる小さいフェスティバルというのはいったいどんなものなのだろうか。想像する限りでは近所にあるスーパーの屋上なんかで行われている仮面ライダーショーとかしか頭に浮かんでこない。そんな子供だましのものがウケるのだろうか?。疑問だらけだ…。そこで今回は、まさにSurry Hillsの住宅地で年に一度行われる「サリーヒルス・フェスティバル」をレポートしま~す。

 

時は4月9日土曜日、所はSurry HillsにあるWard Park。シティから電車で行くならCentral駅で下車し、そこからDevonshire Streetのゆるい坂をひたすら歩いていく。10分ほど行くと道路の右側に現れるのが、Ward Parkである。このあたりは静かな住宅街で、カフェ、レストラン、雑貨屋がポツンと所々立ち並んでいる程度。さすがにフェスティバル当日は人が集まり盛り上がっているが、品の良い閑静な住宅街という雰囲気がそこはかと漂う。さてフェスティバルはというと、朝の9時半から夕方6時までと結構長丁場である。その間に8組のバンドが30分ほどずつ入れ替わり立ち代り演奏していくという感じだ。演奏の合間にはズンバダンスのショーなども行われているので、一日中楽しめる。

この日は天候にも恵まれていたので午後になってからだんだんと観客が増えていく。早めに座る場所を確保しなくてはと少々心配になる

こういうフェスには必ずと言っていいほど露店が立ち並んでいる。円型の敷地を囲むように30店舗ほど店が出ていた。アジア調の洋服店、手作り雑貨店、子供用おもちゃ店など10店ほど軒を連ねている。そのうち飲食店は5店ほど。ピザ、フランクフルト、クレープなどだ。フェスティバルで何か食べようと思っていた私には少々物足りない感じだったが、メインはライブなのでわがままも言ってられない。

飲食店は5店舗ほどで中でもピザショップは結構な盛況で行列ができていた。こういう場所で食べるとどんな料理も美味しく感じられるものだが、このピザに関しては人気店で出てくるほどの美味。

敷地内は芝生になっていてそこに観客が座っていた。ステージは少し高めに設置されているので目立つことは目立つが、工事現場の骨組みのような貧相なステージだったのでそれも少し期待はずれだった。やはり仮面ライダーといい勝負かもしれない。そう思っていると、チューニングを終えたバンドのステージが始まろうとしていた。昼過ぎに私が到着したときは”Tin Sparrowというバンドの演奏だった。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、エレクトーンという5人組でエレクトーンを担当しているのは女性だった。演奏が始まった瞬間、あまりの大音量にビックリしてしまった。こんな静かな場所で大音量ライブ演奏を聴くなんてあまりない経験だったので、野外ライブの迫力に圧倒されてしまった。そして私の小規模フェスに対するマイナスイメージはすぐに打ち消された。なんとレベルが高いのだろう。スロウで力強い曲調の感じ、アボリジニを思わせる民族っぽいところが、雄大なオーストラリアの大陸にピッタリなのだ。そして男性ボーカルとエレクトーン女性とのハモリがとても心地よいのである。フランクフルトを頬張っていた手が止まってしまうほど、魅了されてしまった。そのあとは最前列に座り観客の一人となった。他の観客も心地良さそうだ。揺れるように踊っている人もいる。フェスティバルも佳境になり円型の敷地は人だかりでいっぱいになっていた。

Tin Sparrow

スローな曲調でハモリの声が綺麗。本日最大の収穫と思えるほど素敵なバンド。You Tubeでも見ることができる。ご視聴する価値あり。

http://www.youtube.com/watch?v=ZoOBiGlYxAQ

そのあとに続く”Lanie Lane”というバンドは、ハリのある声を持つ女性ボーカルが印象的なラテン系のポップな感じ。これもまたまた雰囲気があって素敵だった。すべてのバンド演奏が終わったあとも余韻にひたっていた。こんな素敵な演奏がフリーで聴けるなんてオーストラリアならではではないだろうか。規模は小さくても立派なプロの演奏。期待以上の収穫に大満足だ。こんなすごいフェスを仮面ライダーと比べてしまった私って…、恥ずかしい限りである。

Lanie Lane

80年代のラテンの曲調でハリのあるボーカル兼ギターリスト女性の声が魅力的。シンディーローパーの声を低くした感じ? ドラムの男性とチェロを手を使って演奏する女性の3人グループ。ブルースな感じで独自の雰囲気が出ていてよかった。

 

Domeyco Gonzalez

トランス系でクラブで盛り上がりそうな演奏。通常のトランスの覆すような雰囲気はサックスやピアニカなど様々な楽器を使っているせいかも。長時間聞いていると何かに洗脳されそうである。

バンドの世界観に浸っている観客たち。このように寝そべりながらライブを楽しめるのもオーストラリアならではかも。ステージ前に立ってダンスをしている人もいるしみんな本当に自由だ。

長時間のため子供連れの家族は大変そうだったが、子供が遊べる遊戯も充実していた。さすが家族重視のオーストラリアである。機会があれば大人の私でも遊んでみたいと思わせるほど。

バンドの合間にはズンバショーなども行われる。このお姉さん、腰が驚くほどクネクネした動きをしているのに首から上はまったく動かないのである。ズンバの修行を積んだ姿は男性を中心に観客を魅了していた。

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