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美容/健康

コロナ期間に落ちた筋肉を取り戻す!身体を作るトレーニング

「昔はもっと走れたのに…」
「最近は激しい動きをするとしんどい」
「以前より体調を崩しやすくなった」
「日中も眠気がとれない」

新型コロナウイルスの外出規制による健康面の影響は人それぞれ。普段よく運動をする人もしない人も、外出機会の減っている今年は運動不足により身体の衰えや活力の低下を実感することが増えているかもしれませんね。

また、急な生活の変化から「体重が増えた」「脂肪がついた」など「コロナ太り」も問題に。日本で在宅ワークが浸透して自宅にいる時間が増えたことによる体重や体型の変化を調査したところ、女性では42.7%、男性では30.4%が体重が増加したデータ*もあります。

健康意識の高い人が多いオーストラリアでは、体力低下や体調不良といった身体の悩みを改善する方法として、フィジオセラピー(理学療法)が用いられるそう。現地プロのスポーツ選手やスポーツチームにもフィジオセラピスト(理学療法士)が携わるほどで、フィジオセラピストが処方するプログラムは、各種民間保険の保険適応となるため普段スポーツをしない一般の人でも通うことが多いと言います。

今月に入ってオーストラリアの夏時間(デイライトトセービング)も始まり、夏バテも不安な暑さを迎える前に筋力を培っておくことは重要。そこで、今回はフィジオセラピーのトレーニングプログラム「Functional Movement Systems:FMS」をご紹介!

上手く機能していない身体の部分を知り、その部分を強化するFMSのトレーニングは、本来の身体の運動能力を取り戻し、日々のパフォーマンスを向上、慢性的な疲れも改善されることを目的とします。日常にFMSを取り入れることで身体の疲れや不調を解消し、怪我にも強い身体を手に入る魅力のトレーニングを、シドニーにあるフィジオセラピー(理学療法)クリニック「メトロフィジオセラピー」の筋骨系スペシャリスト、奥谷先生に教えてもらいましよう!

*「コロナ太り」、男性は平均3.3kg増 – 女性は?

「Functional Movement Systems:FMS」とは?

FMSとは、身体の基礎動作がどのくらい機能しているか分析・評価するために、7種類の動作をテストするプログラムのこと。元々はアメリカのフィジオセラピスト(理学療法士)が、高校生アスリートの障害や怪我に対するリスク予測やパフォーマンス向上を目指すための評価手法として発祥。現在のFMSで評価される基礎的動作は、子どもからアスリートまで体力レベルに関わらず、すべての人々の運動機能の土台になる能力とされています。

FMSの診断から動きの癖や身体の弱い部分、バランスの悪いポイントなどを把握し、個々のトレーニングポイントを明確にし、身体本来の機能を取り戻すためのよりパーソナルなトレーニングプログラムを組むことが可能になります。

医療従事者であるフィジオセラピストは、神経、筋肉、骨格、関節すべてのバランスを見ながら、内臓以外の身体全般、身体の動きに関する問題や痛みなどを診断し、正常な機能に回復するようにリハビリを行う専門家。

診察の結果から、一人ひとりの症状に合わせた最適なエクササイズや姿勢の整え方のアドバイス、運動機能の回復や関節の可動域を向上させるトレーニングも指導しながら、身体の患部の痛みを取り除き、身体の痛みが再発しづらい身体づくりを手助けします。

シドニーのフィジオセラピスト、奥谷先生は「メトロフィジオセラピー」を開院して12年。一般人はもとより、プロスポーツ選手やパラリンピック選手の身体の治療、パフォーマンス向上なども手がけている敏腕フィジオセラピストです。奥谷先生のようなフィジオセラピストから正確な指導を受け、自分自身で習慣化することで、筋肉の機能を正しく使えるようになり、身体本来のスムーズな動きを可能にし、怪我や痛みの予防にもつながるのがフィジオセラピーの特徴

身体の基礎動作を診断する7項目のテスト

  1. スクワッティング(Squatting)
    バーを持ってバンザイの状態でしゃがみ、スクワットをするテスト。脚、お尻、お腹、上半身のコンディションを診断。
  2. ステッピング(Stepping)
    バーを肩に担ぎ、お腹を固定して床に置いたハードルをまたぐテスト。下半身をどのくらい安定して動かせるかを診断。
  3. ランギング(Lunging)
    背中でバーを掴み、細い板の上で踏み込むテスト。体幹、足、上半身が連携して動くか、どのくらい安定して動けるかを診断。
  4. リーチング(Reaching)
    両足を揃えて立ち、左右の拳を上下から背中に回して距離を測るテスト。肩甲骨、肩、胸椎の可動域を診断。
  5. レッグ・ライジング(Leg Raising)
    仰向けに寝て膝裏に板を置き、脚を伸ばしたまま片脚を上げるテスト。脚、骨盤、インナーマッスルのコントロール度合いを診断。
  6. プッシュアップ(Push-up)
    両足を肩幅に開いてうつ伏せになり、腕立て伏せをするテスト。上半身と体幹の連動を診断。
  7. ロータリー・スタビリティ(Rotary Stability)
    細い板をまたいで四つん這いになり、同じ側の肘と膝をタッチさせ、同時に伸ばすテスト。身体をまっすぐに安定させた状態で腕と膝が動かせるかを診断。

テストごとに0点~3点で採点。問題なくできれば3点、痛みがある場合は0点で、総合点が高いほど機能的な動作ができていることになるのだとか。各項目の左右での点数や全点数のバランスによってフィジオセラピストが総合評価し、その人に適したトレーニングプログラムが作成されます。

診断を基にFMSプログラムを作成&トレーニングを実施

身体への変化をもたらすのには約13週間かかることから、FMSのトレーニングプログラムは13週間で構成されています。

奥谷先生によると、身体を動かすためには「神経」「筋肉」「関節」のすべてがバランスよく噛み合う必要があり、どこか身体の一部に痛みがあるということは必ず何か原因があるのだそう。13週間のトレーニング期間では、弱い筋肉部分の動作回数や負荷量を増やすなどして段階的に強化し、その改善度合いを見るために4週間目と6週目、13週目に再び同じFMS診断テストを実施します。

負荷をかけて筋肉をトレーニングした後は、筋肉繊維が千切れるため筋肉痛が起きます。その筋肉を休ませて修復するサイクルを繰り返し、弱まった筋肉が使えるようになり始める目安が約6週間後。筋肉を強くしてフルスペックになるまでに13週間は要するということです。

そうして段階を踏んでいく分、負荷をかける場所を集中させて効率良く身体を強くできるため、FMSトレーニング実施後には身体のパフォーマンスを向上させ、慢性的な疲れの改善にも繋がります。もし日常生活で身体に痛みを感じてしまうと、完治にいたるまでの期間は痛みを我慢した期間の2倍~3倍とのことなので、基礎の身体作りは長い人生において大事なもの。FMSのトレーニングプログラムで怪我や疲労に強い身体を手に入れましょう!

さらに詳しくFMSについて知りたい方は、JAMSスタッフが「メトロフィジオセラピー」で奥谷先生の指導のもと、実際に体験してきた取材記事をご覧ください♪

フィジオセラピストとのFMSにより改善できる身体の不調

多くの人々がアスリートやパフォーマーの躍動を目にして感動するように、人間の身体は単に効率性に優れているだけではなく、機能美にもあふれています。正しい身体の動かし方は、普段の姿勢や体型、日常生活のコンディションにも影響を与える重要な要素!

フィジオセラピーでは、そうした健康的な身体作りのサポートの他、肩こり、首の痛み、頭痛、ヒジ・ヒザ・関節の痛み、腱鞘炎、スポーツでのケガ、筋肉や靭帯、関節など、筋骨格系疾患の診察・診断・治療を主に提供しています。

また、ストレスやホルモンバランスの崩れからくる偏頭痛、専門医のいないアゴの不具合にも強い味方。評価、診断で頭痛やアゴの不具合の主因を突き止めて根本から治療します。

運動不足からの体調不良の解消や、筋肉や関節の運動機能の改善、現在の体調を整えるのにもぴったりで、健康志向の高いオーストラリアでは身近なメンテナンス方法として重宝されています。それは、オーストラリア政府が現在の新型コロナウイルスの感染拡大予防措置においても、フィジオセラピーのクリニックに営業許可を出していることからも窺えます

シドニーの名フィジオセラピストが在籍「メトロフィジオセラピー」

フィジオセラピーの第一人者「メトロフィジオセラピー」は、新型コロナウイルスによる規制中に加速した運動不足やストレスによる不安定な身体コンディションも、実際に身体を動かしながら改善・治療することができるクリニック。

新型コロナウイルス禍中に発症してしまった腰痛を改善する施術や、自宅でもできる運動療法も処方。急性の腰痛にも対応可能で、腰痛の治療継続中に座っていても痛みが悪化しないため、仕事や勉強を続けながらでも治療を継続できるのも大きな特徴です。

在籍フィジオセラピスト(理学療法士)の奥谷先生は、学術的にも臨床的にも特に高い教育レベルを要求される「オーストラリア理学療法学会(APA)」認定の筋骨系スペシャリスト! 今回ご紹介したFMSをはじめ、患者一人ひとりの症状に応じたストレッチや筋トレなど日常生活で実践していけるエクササイズも丁寧に指導してくれます。

「問診や身体の動きを診ながら、どこがどうなっているのか、どうしてそのような現象が起きるのか、きちんと理解していただく」ことが大事という奥谷先生。というのも、症状や原因を理解して「症状を良くしたい」と思うことが、その症状の早期改善につながるからだそう。

特にコロナ禍で発症してしまった身体の不調や痛みは、放置せずに「メトロフィジオセラピー」に相談してみましょう。

「メトロフィジオセラピー」の新型コロナウイルス対策
1)施術者はマスクを着用
2)患者様ごとに手指や備品のアルコール消毒を実施
※オーストラリア政府は新型コロナウイルスの感染拡大予防措置において、フィジオセラピーのクリニックに営業許可を出しています。

「メトロフィジオセラピー」へのご相談・お問い合わせ

  • 新型コロナウイルスの影響で身体のコンディションが整わない方
  • リモートワークや在宅による腰の痛みが辛い方
  • 健康大国オーストラリアのフィジオセラピー(理学療法)の治療法に興味がある方
  • 自宅で習慣化できる自分に合ったストレッチなどを身につけたい方

その他、身体の痛みや不調にお悩みの方は、以下の電話番号またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

電話:0414 272 440
メール:info@metrophysiotherapy.com.au

オーストラリア国内外から受診できる「デジタルヘルス」も

デジタルヘルスは、通常の診察、診断、運動療法など、クリニックと同じサービスを自宅で受けることが可能来院して手技を受けない分、割安でコンサルテーションが受診できます。

遠隔コンサルテーションで待ち時間もなしに自宅でゆっくりと初診を受けたのち、症状の診断によっては触診や手技の施術のために来院する手順がおすすめ。時間も費用も節約しながら慢性的な体調不良や身体のコンディションを整えることができます。

遠隔コンサルテーションなので、シドニーやオーストラリア国内はもちろん、日本を始めとしたオーストラリア国外からの受診も! 新型コロナウイルスの影響により、日本でも外出自粛や在宅勤務のストレスと闘い、身体のコンディションを整えるために苦労している方は多いはず。オーストラリア以外の国は保険適応外ですが、日本円支払いで受診可能です。

フィジオセラピストの遠隔指示のもと、家族や恋人などその人の側にいるパートナーがフィジオセラピストの指示に従ってマッサージを施す「Physio with My Partner」も実施。手技のプロであるフィジオセラピストからマッサージのテクニックを習えば、今後また症状が出た場合でも、パートナーは覚えたテクニックを生かすことができます

「メトロフィジオセラピー」

担当:奥谷匡弘(ただひろ)
シドニー在住のフィジオセラピーの第一人者。学術的にも臨床的にも高い教育レベルを要求されている「オーストラリア理学療法学会(APA)」に認定された頭痛や腰痛など、筋骨格系のスペシャリスト。専門は顎関節。頭痛の治療技術も高く評価。
所在地:Suite 406a, Level 4, 250 Pitt Street, Sydney

電話:0414 272 440
メール:info@metrophysiotherapy.com.au
営業時間:予約制/日祝休
ウェブ:metrophysiotherapy.com.au

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