【キャンベラ８日ＡＡＰ】　　　８日、オーストラリア全土で気温が４０度を超えるという記録的な暑さに見舞われた。観測史上、平均気温が一番高かったのは１９７２年の４０．１７度だったが、７日の平均気温は４０．３３度とこれを軽く上回った。８日の気温は前日よりさらに高かったため、記録をさらに塗り替えたとみられている。観測史上、平均最高気温が４０度を超えたことはこれまで３度しかないという。

８日、国内の最高気温を記録したのはＮＴ準州のワーバートンで４７．２度。さらにＳＡ、ＷＡ、ＮＳＷ、ＱＬＤの各州でも４０度を大きく上回る気温が各地で観測された。シドニーのこの日の最高気温は４２．５度。シドニーだけでも７０歳以上の８人を含む合計１７人が暑さのために具合が悪くなり治療を受けた。

さらに、ＶＩＣ州救急隊によると、メルボルンでは気温が４０度を上回った今月４日以降、車両に残された７―１２歳の子どもの救助要請が連日あるという。「何故こういった出来事が未だに起きるのかが分からない。外気温は４０度で車両に残されるということは、子ども達の頭に銃口を突きつけるようなもの」と述べた。

この暑さも９日には幾分緩和するものとみられており、気象庁によると、同日のシドニーの最高予想気温は２５度、メルボルンで２０度、アデレードは２５度、ＴＡＳ州ホバートに至っては１６度と、２０度ほど気温が下がる見込み。一方、オーストラリア北部・西部では暑さが残り、ブリスベンの予想最高気温は３６度、ＮＴ準州アリススプリングスは４３度、パースでは３０度。