【VIC1日】 VIC州警察は、中国語(標準中国語)を話す人を狙い、偽の医師や一般開業医(GP)、外科医などを装うAI音声を使った電話詐欺について警告した。
警察には9月初旬以降、10件の被害報告が寄せられており、被害者は合わせて数万豪ドルをだまし取られている。警察によると、詐欺犯は被害者の実際の名前を使って電話をかけ、ギフトカードを購入するよう指示した上で、そのギフトカードのコードをテキストメッセージで送るよう求めている。
サイバー犯罪対策班のエレノア・バラス刑事代理警部は、医療関係者から指示されたとしても、ギフトカードを購入してはならないと呼びかけた。「自分から電話をかけた場合を除き、電話で金銭の送金や個人情報の提供を求められても、決して応じてはならない」
詐欺犯はAIによる音声クローン技術を使い、VIC州全域の中国語話者を狙っている。ある事案では、詐欺犯が被害者の知っている医療関係者の声をAIで再現していた。被害者は3日間にわたり、ビジネス上の贈り物だと説明されて5万豪ドル分のギフトカードを購入した。その後、不審に思って医療関係者本人の実際の電話番号に連絡したことで、詐欺だったことに気づいた。
「別の事案では、詐欺犯が医療関係者になりすまし、被害者が抱えていた緊急性の高い健康上の問題につけ込んで電話をかけてきた」とバラス警部は説明した。「詐欺犯は被害者にギフトカードを購入させ、PINコード部分を削り、そのコードが写った写真をメッセージで送るよう指示した。被害者はさらにカードを購入するよう繰り返し圧力をかけられ、最終的には手元の現金をすべて使い果たし、4万豪ドルの金銭的被害を受けた」
警察は特に中国語を話すコミュニティに対し、こうした詐欺に警戒し、不審な電話がかかってきた場合は電話を切るよう呼びかけている。また、電話で金融情報やギフトカードの情報を決して伝えないよう注意を促している。医師の通常の診療所の電話番号とは異なる番号から電話がかかってきた場合は、いったん電話を切り、医療機関の公式番号に自分から電話をかけ直すことが推奨されている。
警察は、詐欺の可能性がある電話を受けたと思われる場合、電話の着信履歴やメッセージの記録を保存しておくよう呼びかけている。
ソース:news.com.au – AI doctor voice scam calls targeting Mandarin speakers in Victoria, police warn