【ACT30日】 日本で2週間にわたり足止めされていた特別な支援を必要とするシドニー在住の18歳の青年が、総額29万6,000豪ドルをかけた医療搬送によって、ようやく帰国することになった。
日本で足止めされていたライアン・ジェームズさんは、突然飛行機に乗ることへの強い恐怖を示すようになり、月曜日に医療スタッフの付き添いのもと、医療搬送でシドニーに戻る予定だ。これにより、家族が2週間にわたって経験してきた苦難に終止符が打たれる。
今回の知らせは、ライアンさんの両親、メルさんとブラッドさんにとって、2週間にわたる先の見えない状況の末に届いた朗報となった。一家で沖縄へ向かう国内線に搭乗しようとした直前、ライアンさんがこれまでにないほど激しく取り乱したため、両親は息子とともに東京にとどまらざるを得なくなっていた。
ライアンさんは自閉症、全般的発達遅延、そして世界で500人未満しか確認されていない希少な遺伝性疾患「ジョーダン症候群」を抱えている。両親は、車を運転することができず、パーティーも好まないライアンさんの節目となる誕生日を祝うため、日本のディズニーランド旅行をプレゼントした。
一家は今月初め、ライアンさんの弟妹や祖父母とともにシドニーを出発し、最初の目的地である東京に到着した。家族にとっては、2年半前にも問題なく訪れたことのある旅行先だった。ディズニーランドはライアンさんにとって特別な思い出の場所でもあった。一家は東京で5日間を楽しく過ごしていたが、沖縄行きの国内線に搭乗しようとした際、予想外のきっかけでライアンさんが取り乱し、状況が一変した。
家族と全日空(ANA)があらゆる手を尽くしたものの、ライアンさんは3度にわたって搭乗できず、翌日には「飛行機に乗るのに適さない」と判断された。その結果、医師から搭乗可能との許可を得ない限り、ライアンさんは別の航空便にも乗ることができなくなった。
家族はライアンさんの搭乗許可を得るため、民間の評価担当者に5万豪ドル以上を支払った。しかし、それでも許可は得られず、費用だけがかさみ、帰国の手段もない状況に追い込まれた。その後12日間、家族はホテルの一室にこもり、別の帰国方法を模索し続けた。費用を抑えるため、ライアンさんの弟妹は祖父母とともに先にオーストラリアへ帰国した。
さらに家族の大きなストレスとなったのが、ライアンさんの薬の残量が急速に減っていたことだ。一時は薬が足りなくなる恐れが生じ、両親は薬を長持ちさせるため、やむを得ず投与量を半分に減らした。
news.com.auによると、家族が加入する旅行保険会社とオーストラリア外務貿易省の支援を受け、今週末から帰国に向けた手続きが始まるという。ただし、今回の医療搬送にかかる費用は家族の自己負担となる。保険契約の細かな条件を十分に理解していなかったためだという。
ライアンさんは日曜日に東京の聖路加国際病院に入院する予定で、医師らは18歳のライアンさんに気管挿管を行い、医療スタッフの管理下で帰国できるよう準備を始める。患者搬送サービスのケアフライトがライアンさんをウェストミード病院まで搬送する。同院では集中治療室に入室し、その後、鎮静状態から覚醒させる処置が行われる。
家族の自己負担額は29万6,000豪ドルを超える見込みで、病院での処置にかかる費用もさらに加わる可能性がある。帰国費用を支援するため、クラウドファンディングサイト「ゴーファンドミー」では寄付募集ページが開設された。家族は帰国費用を捻出するため、住宅ローンの借り換えも検討していた。寄付金はすでに18万1,000豪ドルを超えており、目標額の20万豪ドルまであと2万豪ドルを切っている。
「帰国に向けて支えてくださった友人、家族、そして私たちを応援してくださった皆さんに、心から感謝します」とブラッドさんは語った。
ソース:news.com.au – Family’s Japan ordeal ends as stranded Sydney teen prepares for medical flight home