46「酒蔵で落語」
毎年酒蔵は6月から8月の間は、静かに眠っています。この時期は酒蔵を全く使いませんので、何か地域貢献のためにできないかと考えて、以前もこのコラムで「酒蔵ライブ」の話を書きました。
休んでいる夏の蔵で音楽を楽しむ会ですが、実は音楽のほかに「落語」を楽しむ会を開催しました。
夏の酒蔵は外気温が30度になろうとも、中は非常に涼しく快適で、まさに夏にイベントをするには最高の状態です。
そんな酒蔵で、江戸落語の名匠、三遊亭鳳楽師匠をお迎えして、本格的な江戸落語を楽しみ、その後は鳳楽師匠を囲んで、酒蔵で蔵出し原酒と二戸地域の食材をふんだんに利用したおつまみをいただきながら、楽しむ会を開催しました。
お客さんは盛岡市からも多くおいでになり、80名の定員がすっかりオーバーしてしまい、100名近くのお客さんで蔵は満杯になりました。
本格的な江戸落語を生で聴く機会など、この田舎の岩手ではなかなか無く、落語ファンもそうですが、落語をあまり知らない日本酒ファンも鳳楽師匠の本格江戸落語に心酔しておりました。
その後も鳳楽師匠を囲んでの懇親会の場でも、師匠が余興で一席落語を特別披露してくれたりと、本当に素晴らしいイベントとなりました。
落語も日本酒も日本を代表する伝統文化で、ともに人々を心酔させることにおいては同じ立場にあり、落語は噺で心酔させ、お酒はその味わいで心酔させます。
この日本を代表する伝統文化の饗宴こそ、日本人として最高のぜいたくを味わっているのではないかと感じました。
出来ることなら海外に住んでいる方々にもこの饗宴をぜひ味わってみてほしいと思います。
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