政治

AIによるメディケア不正アクセス、訴追できなければ法律改正へ

【ACT25日】   メディケアのデータに不正アクセスしたAIエージェントを運用していたAI大手に対し、刑事訴追ができない場合、労働党政権は「オーストラリアの法律を改正する」可能性がある。

アルバニージー政権は、今年初めにAIエージェントが制御を外れ、メディケアのデータに不正アクセスした人工知能(AI)企業を刑事訴追できない場合、「オーストラリアの法律を改正する」と、閣僚のマレー・ワット氏が明らかにした。情報流出は6月に発生したが、エージェントを開発したオープンAIがその事実を把握したのは8月だった。その後、オープンAIは今月初めに当局へ通知した。

オープンAIとアルバニージー政権はいずれも、機密性の高い情報にはアクセスされなかったとしている。しかし、AIの能力が急速に高まっていることへの懸念を招いたほか、AIによるサイバー攻撃からオーストラリアを守る能力が十分なのかという疑問も浮上している。

ワット上院議員は25日、今回の事案と、オープンAIが当局への通知に要した時間について、「完全に容認できない」と述べた。「われわれは今回の事案を調査するため、タスクフォースを設置した」と、ワット氏はセブンのサンライズ紙に語った。

今回の事案を受けて設置されたタスクフォースは、オーストラリアの法律が十分な対応力を備えているかどうかを確認する役割を担っている。ワット氏は、タスクフォースが刑事訴追を行うことが「不可能」だと判断した場合、「それは明らかに、オーストラリアの法律を改正する必要があることを意味する。そのため、われわれは法律を改正する」と述べた。

アンソニー・アルバニージー首相は24日、ニューヨークで開催された国連総会の場でオープンAIのサム・アルトマンCEOと会談した後、今回の情報流出を明らかにした。アルバニージー氏は、アルトマン氏に対し「オーストラリアの極めて強い懸念」を伝えるとともに、「企業側が政府への通知にあまりにも長い時間を要したことへの失望」を表明したと述べた。

一方、連合側も、アルバニージー氏が情報流出を公表するまでにかかった時間を問題視している。メディケアのサイトを運営するサービス・オーストラリアは、9月10日に情報流出について知らされていた。アルバニージー氏が今回の事案を公表したのは、それから2週間後で、国連でAIの安全性を訴えていたタイミングだった。

今回のハッキングが明らかになったのは、アルトマン氏が国連安全保障理事会で、AIは「人々が夢を追い求めるための新たなツール」になり得る一方で、制御不能になる可能性もあると述べた後だった。アルトマン氏は、AIシステムの能力と自律性が高まるにつれ、「AIがわれわれの制度よりも速く動き、権力をあまりにも少数の手に集中させたり、人々が理解したりコントロールしたりできなくなるような意思決定を行ったりする可能性がある」と警告した。

今週初め、アルバニージー氏は20人を超える各国首脳とともに、AIを「人間のコントロール下」に置くための安全策を求める共同声明に署名した。しかし、翌日国連で演説したドナルド・トランプ米大統領はこの動きを退け、AI技術の発展を「抑制する」つもりはないと明言した。

一方、ホワイトハウスで一晩、トランプ氏と会談した中国の習近平国家主席は、AIの安全性を求める国際的な呼びかけに同調した。「中国と米国はAI分野をリードする国であり、AIをより良い目的のために開発・管理し、その発展が常に人間のコントロール下に置かれるようにする能力と責任を、われわれはともに持っている」と述べた。

ソース:news.com.au – Labor to ‘change Australian laws’ if criminal charges against OpenAI not possible

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