【NT14日】 オーストラリアのNT準州政府は、16歳以上の住民が護身目的でペッパースプレーを使用することを恒久的に合法化した。12カ月間の試験運用で高い成果が得られたとして、これまで18歳以上に限られていた利用対象を16歳以上に引き下げた。
リア・フィノッキアーロ準州首相は、12カ月間の試験運用を経て、護身用のオレオレジン・カプシカム(OC)スプレーの使用を認めると発表した。試験運用は昨年9月に開始され、当初はNT準州内の認定販売店11店舗を通じて、成人のみが購入できる仕組みとなっていた。フィノッキアーロ首相によると、試験運用の成功率は99%に達した。これを受け、16歳と17歳の若者も護身用スプレーを利用できるよう、年齢制限を引き下げることに合意した。
今回の改定では、酒類販売許可を持つ施設の許可保有者や指定責任者、従業員、警備員、群衆整理員なども、許可施設で勤務中に、法律で認められた護身目的でスプレーを使用できるようになる。さらに、16歳以上の住民は、自宅での護身用としてペッパースプレーを購入・使用できる。家庭内の住人だけでなく、訪問者も対象となる。
フィノッキアーロ首相は、「NT準州の住民は護身用OCスプレーを受け入れ、今後も利用を続けたい、さらに若い世代にも利用を認めてほしいという意思を明確に示した」と述べた。同首相は、今後は16歳以上の住民が危険に直面した場合、護身用スプレーで自分の身を守れるようになると強調した。
若者にも利用が認められる一方、学校敷地内への持ち込みは禁止される。学校側には、ペッパースプレーを没収し、一時的に保管したうえで返却する権限が与えられる。また、ペッパースプレーの法的分類は、これまでの「隠匿武器」から「規制対象のOCスプレー」に変更される。フィノッキアーロ首相は、試験運用は圧倒的な成果を上げ、警察が押収した違法なペッパースプレーの缶も少数にとどまったと説明した。
NT準州政府によると、試験運用の開始以来、3,776人が約6,000本のスプレーを購入した。警察は購入取引を確認し、購入資格の審査を行っている。購入が禁止されている46人から69本が押収され、これは購入総数の1.2%に相当する。同首相は「これほど大規模な制度改革で99%の成功率を達成できたことは、驚くべき成果だ。住民がこの護身手段を責任を持って、良識的に利用してきたことの証しでもある」と述べた。
ソース:news.com.au – Northern Territory legalises use of pepper spray for residents 16 and above