【キャンベラ１９日ＡＡＰ】アクセス・エコノミックスは、オーストラリア経済がかつて経験したことのない急激な経済の悪化の開始に向けて備えるように警告を発した。

　アクセス・エコノミックスの専門家は「かなり厳しい事態が我々を待ち受けている。状況は急激に悪化する。これは単なる不況ではない。オーストラリア経済がかつて経験したことのない急激な悪化となるだろう」と予想している。

　専門家によるそのほかの予想

―２００９年度の世界成長は１９９０年代初期より下回り、数十年間で最低に落ち込む可能性がある。

―中国の経済低迷を背景に、近年のオーストラリアの成長は著しく停滞する。

―オーストラリアのインフレ率が大幅に下がり、ガソリン価格が下落し、小売業者と卸売業者は利幅をカットする。

―公定歩合は２．５％へ下げられる。

―２００９年には１豪ドルは５６米セントへ転落する。

―２０１０年初旬までに失業率が現在の４．５％から７％以上へ上昇する。

―今年度の平均住宅価格が約８％下落する。

　企業納税の減少で大きな打撃を受けることが予想される連邦政府の予算にとって今回のニュースは好ましいと言えない。また、国家赤字総額は今年度の６５０億ドルから２００９年度～２０１０年度にかけて１０００億ドル近くにまで膨れ上がるという。