教育/留学/習い事

その7 [A子との再会]

Y子

31歳。ものごとをあんまり深く考えていないのでストレスは少ない。自分の身に危険が迫ると恐怖のあまり脳がヒートしてしまい、笑い出してしまうクセがある。以前バンジージャンプをした時、飛び降りた瞬間からケラケラ笑っていた。お化け屋敷でも笑い出すので、お化けにビックリされてしまう。19歳でメイクアップアーティストに憧れて専門門学校へ。その後ファッションショーなどの現場で働くが、給料が安すぎて、家の電気、ガス、水道を止められる。それでもコンビニのトイレや銭湯に通いながら粘り強く続けるが、毎日ツナ缶だけで生活していたため、体重が40kgを切ってしまい最後は栄養失調で倒れてしまうという経験を持つ。彼氏ができると何よりも優先してしまうため友達はほぼいないという残念なタイプ。現在セカンドWHでシドニー滞在中。

おいしそう! A子が箱詰めしているピーチ

親友であるA子を訪ねてやってきたはいいけど、いったい彼女はどこに住んでいるんだろう。私が泊まったキャラバンパークには100棟くらいのキャンピングカーが集まっている。敷地自体は小さいが、似たようなキャンピングカーだらけで、誰がどこに住んでいるのかさっぱりわからない。さっそくA子に電話をしてみることに。すると今日は給料を受け取りに大魔人の家に行っているらしい。結局あとで落ち会うことになった。夕方近くになったころ、昨日言っていたとおり大魔人が迎えにやってきた。機嫌が良いのかニヤニヤしているが、やっぱり怪しかった。大魔人の家に着くと 、そこにはA子の姿が。A子と私は久々の再開を喜びあった。A子は大魔人から信頼されているらしく、ファームの説明を彼女から受けることに。まずワーカーは、毎晩7時から9時のあいだに受付の女性に電話をかけ、次の日の仕事情報(仕事開始の時間、持ち物、作業内容など)を確認する。作業が始まる時間は、早朝の5時からだったり夕方の7時からだったりとバラバラらしい(生活のペースが狂いそうだな…)。作業場までは送迎バスで行くため、決められた集合時間に家の前で待っていなければいけない。もし寝坊などしてしまってバスに乗り遅れたらたいへん! その日のお給料がもらえないのはもちろん、仕事ができないと見なされて作業を紹介してもらえなくなるらしい。なんてこった…。

売り物にならないトマトを選別するラビッシュ作業

私は学校にいたとき、周囲でも有名になるほどの遅刻魔なのだ。目覚まし時計でも起きれないほどの低血圧の私が朝5時から仕事などできるのだろうか…。トホホ…、誰か私をたたき起こしてくれ。それに加え極度の冷え性で朝は必ずお腹が痛くなってしまう。しかしそんなことも言ってられない。もう大人なんだし3ヵ月間はがんばらなければ! バスに乗り遅れたらすべてがオジャンだ。そして気になる作業内容を聞いてみた。まずは、野菜や果物を収穫する“ピッキング作業”。売り場に出せないような野菜(キズがあったり腐ったりしたもの)をゴミ箱に捨てる“ラビッシュ作業”。選び抜かれた野菜をパックに詰めていく“パッキング作業”があるとのこと。大抵の人は日替わりで作業内容が変わるけど、なかには毎日同じ作業を続ける“定番”というのもある。ちなみにA子はピーチのパッキング作業を“定番”でずっとやっているらしい。『へ~、私もそれやりたい』と言うと、A子は『じゃあ、この王国のルールに従うしかないよ』と伏せ目がちにつぶやいたのだった…。

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