教育/留学/習い事

その10 [恐るべしネギパワー]

Y子

31歳。ものごとをあんまり深く考えていないのでストレスは少ない。自分の身に危険が迫ると恐怖のあまり脳がヒートしてしまい、笑い出してしまうクセがある。以前バンジージャンプをした時、飛び降りた瞬間からケラケラ笑っていた。お化け屋敷でも笑い出すので、お化けにビックリされてしまう。19歳でメイクアップアーティストに憧れて専門門学校へ。その後ファッションショーなどの現場で働くが、給料が安すぎて、家の電気、ガス、水道を止められる。それでもコンビニのトイレや銭湯に通いながら粘り強く続けるが、毎日ツナ缶だけで生活していたため、体重が40kgを切ってしまい最後は栄養失調で倒れてしまうという経験を持つ。彼氏ができると何よりも優先してしまうため友達はほぼいないという残念なタイプ。現在セカンドWHでシドニー滞在中。

初日の収入はゼロ。そしてその夜にはさらに追い打ちが…

初日の収入はゼロ。先が思いやられるがここは乗り切るしかない。セカンドビザをゲットしなければ! 仕事ができるようになってA子のように定番作業につければ少しは生活も安定するだろう。がんばろう! そんなことを心の中でつぶやきながら、畑仕事でドロだらけになった体をシャワーで洗っていた。キャラバンパークのシャワー、トイレ、洗濯機は公衆なので家から少し離れたところにある(公園の公衆トイレのような感じ)。シャワーから戻ると、同居人のフランス娘が私の顔を見るなり『Y子どうしたの? 顔が変だわ…』と言う。顔が変って失礼な娘だな~と思いながら鏡をのぞくと、なんと顔が赤く腫れて通常の1.5倍ほどデカくなっていた。それに加えて白目の部分も充血している。ウォ~! 何だこれ…。そのうち、手や足にも症状が現れはじめた。痛みとカユさがミックスしている。もしかしてアレルギー反応が出てしまったのか? じつは生のネギ類を食べると胃が痛くなるという犬のようなアレルギーを持っている私。でも、ネギを触っただけで食べてはいないし、ゴム手袋をしてたので直接触れてもいない、はず…。待てよ…、どんどん記憶をさかのぼってみると、流れ落ちる汗を手で拭っていたかもしれない。ジャンパーの袖をまくり上げていたかもしれない。ネギ汁が肌に触れているかも。なんてこった…、今日はなんて最悪な日なんだろう…。A子、あなたが言っていた『いろんな意味で最悪な作業』の意味がやっとわかったよ。野ションをして、自然と一体化できたなんて、思っている場合じゃない。自然の力をナメていた。このままではセカンドビザをゲットする前に病院送りになってしまう。止むを得ず受付の女性に電話をして症状を告げると『みんなあの作業がキライだからそういうこと言うのよね』と、かわされてしまった。さらに『今は仕事ないから違うファームに行った方がいいわよ』となんとも冷たい対応。チ~ン…、お父さん、外国って厳しいところですね。2年間は帰らないから! と啖呵を切って家を飛び出してきたけれど、オーストラリアへ来てたったの3ヵ月で、心がボキボキに折られてしまいました。仕方なく『じゃあ、何か他の作業が始まったら教えてください』と返すのが精一杯だった。

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