【キャンベラ２０日ＡＡＰ】　　　 １９日、メルボルンのショッピング・センターで、アボット自由党党首が選挙運動を行っていた際、ビキニ水着をはいた男性が現れ、怒った表情で同党首に野次を飛ばすといったような一幕があった。しかし実はこの男性、労働党の関係者であることが後に明らかになった。国内では、この出来事は「Ｂｕｄｇｉｅ　Ｓｍｕｇｇｌｅｒ　Ｓｔｕｎｔ（インコ密輸人のやらせ騒動）＊」として報道されている。

男性の名前はコンラッド・フレンチさん。ここのところ続いたアボット党首のビキニ水着姿の報道からヒントを得て、今回、赤の水着を着用して現れたもの。当のアボット党首は「選挙運動が始まると、この手の輩が現れるんだ」と言い、笑い飛ばした。

労働党のある議員は「（今回の件は）あまりいいアイデアではない」と述べ、ロクソン保健相も「古いと言われようとも、ビキニ姿の男性を選挙戦では見たくない」と話した。スワイン財相は、今回の騒動を知っててとぼけているのか、「最近、テレビで見かけたビキニ姿の男性はアボット党首だけだ」と話した。

＊訳注：「Ｂｕｄｇｉｅ　Ｓｍｕｇｇｌｅｒ」-オーストラリアの俗語。男性のビキニ水着姿の意味。