生活

10歳の少女、とっさの行動でザトウクジラを救う

【QLD11日】   QLD州の世界遺産クガリ島(旧フレーザー島)の沖合で浅瀬に取り残されたザトウクジラを、10歳の少女の素早い行動が救った。

シャンテル・スミスさんは、世界遺産に登録されているクガリ島のワサンバ・クリーク入口付近で浅瀬にはまり動けなくなったザトウクジラに向かって、水をかけ続ける10歳の娘スカーレットちゃんの様子を撮影した動画をSNSに投稿した。スミスさんは、「クジラが私たちに話しかけているようでした」と振り返り、「最終的にクジラは助かりました。潮が満ちてくると、自力で泳いで海へ戻っていきました」と語った。

スミスさん一家は、20年前から毎年ジェットスキーでこの海域を訪れ、クジラを観察しているという。当時、一家はジェットスキーで海を走行中、このザトウクジラが一頭だけで浅瀬に取り残されているのを発見した。ジェットスキーを近くに停め、クジラの体が乾燥しないよう、何度も海水をかけ続けた。スミスさんは、「クジラが無事に生き延びて海へ戻れたと分かった今では、本当に素晴らしい体験だったと思います」と話した。

一方で、「正直に言うと、クジラが助かるかどうか心配で、その日は美しい景色を楽しむ気持ちになれませんでした」と当時の心境を明かした。「無事だったと聞くまでは本当に悲しい気持ちでした。浜に打ち上げられて命を落とすクジラはたくさんいますから」と語っている。

一家はその場を離れなければならなかったが、別の夫婦が現場に残り、潮が満ちるまでクジラのそばで見守り続けた。スミスさんは、「私たちが現場に到着した時点で、すでに別の船が当局へ通報していたので、救助が向かっていることは分かっていました」と説明した。さらに、「私たちはできる限りクジラの体を濡らし続けました。潮が満ちて自力で沖へ戻れるようになるまで、あと2時間ほどかかるだろうと思っていました」と話した。また、「クジラは大きく口を開けていて、ヒゲ板(バリーン)がよく見えました。まるで髪の毛のようなものです」と当時の様子を振り返った。

QLD州環境・観光・科学・イノベーション省によると、日曜日午前9時過ぎに座礁したクジラについて通報を受け、野生動物担当職員が現場へ向かった。担当者によれば、職員がクガリ島西側にあるワサンバ・クリークに到着した直後、クジラは潮位の上昇に合わせて自力で浅瀬を抜け出し、再び海へ泳いでいったという。

ワサンバ・クリークは、ハービーベイから約46km離れた場所にあるエメラルドグリーンの干潟で、満潮時には多くの海洋生物が生息する広大な海水湖へと姿を変えることで知られている。この地域は非常に広く、観光客が訪れることも少ない場所だという。

ソース:news.com.au – Girl, 10, leaps into action to save stranded humpback whale on K’gari

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