【ACT18日】 「成績が良ければ大学へ」という進路指導が続く一方、若い女性を中心に大学進学ではなく技能職の見習い制度を選ぶ動きが広がっている。新たな調査では、こうした変化は遅すぎたと考えるオーストラリア人が大多数を占めることが明らかになった。
電気工事士の見習いとして働くベレナ・デメルツィスさんは、大学でスポーツ・運動科学を18カ月間学んだ後、高等教育が自分には向いていないと気づいた。大学を中退した22歳のデメルツィスさんは、その後6カ月間にわたって見習い職を探し、電気工事の仕事に就いた。伝統的に男性が多い業界で、周囲の期待とは異なる進路を選んだ形だ。
「高校では、女性に対して技能職をあまり勧めていなかった。どちらかというと、『成績が良いんだから大学へ行きなさい』という感じだった」とデメルツィスさんは話した。デメルツィスさんの進路変更は、オーストラリアが深刻な技能労働者不足に直面し、住宅やインフラの整備に向けてより多くの人材を必要としている中で起きている。
ナショナル・トレーディー・デーに合わせて18日に発表された新たな調査では、オーストラリア人の90%が、看護師や教師と同様に、技能を持つ職人を「エッセンシャル・ワーカー(不可欠な労働者)」として認めるべきだと考えていることが明らかになった。ケナーズ・ハイヤーの委託で実施されたこの調査では、71%が、技能職に就く人々は十分な評価を受けていないと回答した。
また、85%は、急な依頼にもかかわらず、緊急の問題を解決してくれた技能職従事者に感謝した経験があると答えた。さらに、オーストラリア人の25%は、家族に技能職の見習い制度を勧めると回答した。一方、大学の学位取得を勧めると答えた人は23%だった。
ケナーズ・ハイヤーの広報担当者オリー・チャップマン氏は、従来は女性が少なかった業界により多くの女性を呼び込むことが、国内の技能労働者不足の解消につながると述べた。技能職を魅力的なキャリアの選択肢として示すことで、国内で活用できる人材を半分だけに頼るのではなく、より幅広い人材を活用できるようになると説明した。
デメルツィスさんは、複雑な電気設備の施工を最初から最後まで自分で手がけ、完成させることに、講義室では感じられなかった満足感があると話した。また、技能資格を取得することで、単に体を使う仕事だけではない、さまざまな道が開かれると話した。
「資格を取得した後は、管理職に進むこともできるし、自分で事業を始めることもできる。もちろん、現場で工具を使う仕事を続けることもできる」とデメルツィスさんは述べた。「たくさんの可能性があるのに、特に若い女性の多くは、そのことを知らなかったり、聞いたことがなかったりすると思う」と話した。
大工見習いのキエラ・キングさん(18歳)は、「実際に手を動かして働ける」仕事をしたかったため、建設業界を選んだという。「実際に手を動かして何かをする仕事がしたかった。学校では、そういう仕事をしたいなら技能職に進むのがいいと言われる」と説明した。キングさんは、建設現場で必要とされる技術的な知識や数学の能力が、世間から過小評価されていると指摘した。
ソース:news.com.au – ‘Good marks, go to uni’: Young Aussies bucking study path as demand for skilled tradies surge