【VIC10日】 メルボルン・ビクトリーのオーストラリア・カップ制覇の夢は、Aリーグに所属しないNPLのサウス・メルボルンによって打ち砕かれた。AAMIパークでのスポーツイベントとして過去最多となる観客が見守る中、劇的なPK戦で決着がついた。
サウス・メルボルンの快挙が実現した。10日の夜、サウス・メルボルンはメルボルン・ビクトリーとのPK戦を4-3で制し、Aリーグ以外のクラブとして初めてオーストラリア・カップを制覇した。
会場には29,911人が詰めかけ、AAMIパークで開催されたスポーツイベントの最多観客記録を更新した。サウス・メルボルンはPK戦で一度も失敗せず、ビクトリーのハリソン・ソーヤーとジェイソン・デイビッドソンがともにPKを外したため、5人目のキッカーを必要とせずに勝利を決めた。
ソーヤーはかつてサウス・メルボルンに所属していた選手だ。一方、デイビッドソンの父アランは、サッカルーズ(オーストラリア代表)の元選手であり、クラブがナショナル・サッカー・リーグ(NSL)に所属していた時代からサウス・メルボルンを代表する名選手として知られる。
デイビッドソンのPKはクロスバーを大きく越えた。ソーヤーのシュートは、かつてのチームメートであるサウス・メルボルンのGKハビエル・ロペスに阻まれた。ロペスは決勝戦の最優秀選手に選ばれ、マーク・ビドゥカ・メダルを受賞した。
ソーヤーには、PK戦でロペスを破るチャンスが2度あった。最初のシュートを止められた際、ロペスが早く動きすぎたと判定されたためだ。しかし、蹴り直しの機会を得たソーヤーも、2度目のPKでロペスの牙城を崩すことはできなかった。試合は延長戦に入り、ビクトリーは開始5分に途中出場のデニス・ジャンローがゴールを決め、クラブ史上3度目のカップ制覇を手にしたかに見えた。
しかし、サウス・メルボルンは諦めなかった。延長戦終了まで残り3分のところで、途中出場のマクシミリアン・ミッコラが同点ゴールを決めた。このゴールにサウス・メルボルンのサポーターは歓喜。NPLビクトリア、オーストラリアン・チャンピオンシップ、OFCプロリーグに所属する同クラブは、その勢いをPK戦にも持ち込んだ。
試合序盤はサウス・メルボルンが主導権を握ったものの、優勢を得点につなげることができなかった。ビクトリーがようやく攻勢に出たのは前半25分。ウインガーのクラリスマリオ・サントスがシュートを放つと、サウス・メルボルンのGKロペスが好セーブを見せ、ブラジル人選手のシュートをポストに当てて防いだ。サントスは6分後にもロペスを試したが、35歳のGKは強烈なシュートをしっかりと弾き、ゴールを許さなかった。
後半序盤にはサウス・メルボルンにもチャンスが訪れた。2025年のカップ決勝でハイデルバーグ・ユナイテッドの一員としてプレーした経験もあるFWブル・ジュアチが、フリーの状態でボールを受けてペナルティーエリア内に進入。左足でシュートを放ったが、ビクトリーのGKジャック・ダンカンに阻まれた。後半69分には、ロペスがビクトリーの途中出場選手ジャンローのシュートを防ぐために再び立ちはだかった。
さらに6分後、ビクトリーのMFジョルディ・バラドンが放ったロングシュートにも反応し、ロペスは見事なセーブを披露した。サウス・メルボルンの守護神は最後までビクトリーを苦しめた。78分には、ペナルティーエリア内でフリーになっていたサントスが決めるべき場面でシュートを放ったものの、ロペスが好セーブで阻止した。サントスにパスを出したのは、途中出場のギジェルモ・マイだった。ウルグアイ出身のマイは、オークランドFCで2シーズンを過ごした後、先月ビクトリーに加入。今回が同クラブでのデビュー戦だった。
サウス・メルボルンの主将マルコ・ヤンコビッチは、キックオフ直前にも喜びを味わった。この年のカップ戦で最も活躍したNPL所属選手に贈られるマイク・コッカリル・メダルの受賞が発表されたのだ。31歳のDFヤンコビッチは、ネットワーク10に対し、「これまでこのメダルを受賞したNPLの選手たちは、素晴らしい選手ばかりだ」と語った。
QLD州出身のヤンコビッチは、元レアル・マドリードのMFミラン・ヤンコビッチ氏の息子。父ミラン氏は1991年にケアンズへ移住した。
ソース:news.com.au – South Melbourne stuns Melbourne Victory in penalty shootout to claim Australia Cup