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超音波治療でアルツハイマー病患者に新たな希望

【QLD28日】   オーストラリアで進められている新たな臨床試験により、アルツハイマー病との闘いに大きな前進がもたらされる可能性がある。症状の改善を通じて、患者が自宅でより長く生活できるようになることも期待されている。

オーストラリアの研究者らは、治療用超音波がアルツハイマー病の対応が難しい症状を軽減できるかどうかを検証している。バイオテクノロジー企業のセレタスは、アルツハイマー病患者60人を対象に、18か月間にわたる臨床試験を実施する。今回の試験は、クイーンズランド大学の脳研究所で10年前に始まった有望な研究の最新段階となる。

セレタスの最高経営責任者(CEO)、レイチェル・デ・ラス・エラス氏によると、この技術では低強度の超音波を使い、脳にエネルギーを照射する。同氏は、組織の画像を撮影する診断用超音波とは異なり、今回の技術は組織を治療することを目的としていると説明した。同様の技術は理学療法でも用いられており、組織に直接熱を届けて筋肉の損傷の修復を促すほか、パーキンソン病患者の震えを改善するためにも利用されている。

デ・ラス・エラス氏は、「私たちは、より低い強度の超音波を使い、脳に非常に精密な量のエネルギーを直接届ける。これにより、加齢やアルツハイマー病の進行に伴って機能が低下する脳の可塑性を回復させることを目指している」と述べた。セレタスはこれまでに、アルツハイマー病患者12人を対象にこの技術を試験し、認知症に伴う行動・心理症状の改善を確認した。

同氏は、「アルツハイマー病や認知症の患者には、対応が非常に難しい症状が現れることが多い」と話す。「病気が進行するにつれて、記憶力や認知機能が失われるだけでなく、いら立ちや抑うつ、不安、幻覚などの症状が現れることもある。第1段階の試験で対象となった12人のうち10人について、こうした複雑な行動・心理症状を総合的に評価したスコアの改善が見られた」

第2段階の試験で良好な結果が得られれば、研究者らは第3段階の試験に進み、その後、商業化に向けて医薬品・医療機器規制当局である医療製品管理局(TGA)の承認を申請する予定だ。

セレタスのエグゼクティブ・ディレクター、トニー・キーティング氏は、超音波には記憶力や認知機能を改善し、病気の進行そのものに影響を与える治療法となる可能性があると述べた。「現段階では、私たちは行動症状の改善に重点を置いている。率直に言えば、こうした症状への対応は、アルツハイマー病患者の治療や介護における最大の課題の一つだからだ」と同氏は話す。

同社は、患者が自宅で生活を続け、家族に介護してもらえる期間を延ばすための解決策や治療法を提供したいと考えている。キーティング氏は、「レイチェルも私も、認知症やアルツハイマー病を患った親がいた」と語った。「私の父は攻撃的になったり、興奮したりすることがあり、自宅で対応することができなくなったため、介護施設に入所する必要があった。高齢者介護施設で働く介護者にとって最大の課題の一つは、身体拘束や薬物による拘束に頼らず、こうした症状にどう対応するかということだ」

ソース:news.com.au – Australian clinical trial of ultrasound therapy brings new hope for Alzheimer’s patients

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