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妊娠前から始まる慢性的疾患

心臓病や2型糖尿病といった病気の予防は、子供を妊娠する前から始める必要があると、訪豪中のイギリス人外科医は語る。

サウスアンプトン大学のデイビッド・バーカー教授は、研究結果から、出生時の体重が軽い乳児は、心臓発作、脳卒中、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症を引き起こすリスクが高いと述べた。
また、バーカー教授は、これは未熟児で生まれた乳児ではなく、むしろ体重の軽い満期出産乳児についてであることを強調した。

 

そして、胎児の成長の遅れは妊娠前後、特に妊娠前の母親の食事に大きく影響されると述べた。
また、バーカー教授によると、出生時体重と慢性的疾病の関係は、新生児の体重の正常範囲にも影響を及ぼすという。

 

「そのため、子供の長期的な健康を考えると、出生時体重は7パウンド(約3000グラム)よりも8パウンド(約3600キログラム)のほうが望ましい」という。

また、「最善の予防方法は、地中海に住む人々の食事法を取り入れることである。つまり、幅広い食材を使った食事をとることだ。」と述べた。バーカー教授によると、子供の長期的な健康面からみて、子供が受け継ぐ遺伝子よりも、その母親の栄養レベルがより重要だという。

1960年代に、何千ものヨーロッパ人の出生時の大きさと健康の関係が研究された結果、2型糖尿病を発症しているかをみる最大の判断基準は、母親の子宮の中で、そして幼児のときに栄養不足であったかどうかであるとわかった。

「糖尿病を患う子供は1歳、2歳の時は痩せており、その後急激に体重が増え、10歳ぐらいになるまでには肥満になる。逆に言えば、もし母親と胎児にとって適切な対応ができれば、この広まる糖尿病を止めることができる。しかし、その実現は難しい。」とバーカー教授は語った。

 

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