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50歳未満のがん発生が急増

【ACT7日】   国内で50歳未満のがん発生が警戒すべきレベルで増えている。少なくとも10種のがんで、30~40代の罹患率は世界をリードする。

国内で2000年から2024年の間に30~39歳で、前立腺がんは500パーセント、すい臓がんは200パーセント、肝臓がんは150パーセント、子宮がんは138パーセント、腎臓がんは85パーセント増加した。

がんは高齢化によって発症が増える。特に大腸がん、乳がん、肺がんは年齢とともに増えるが、過去20年で若い人の発症が増えている。若い世代でがんが増えているのはオーストラリアだけではない。米国ではさらに明瞭だ。

若い人の大腸がん発症でオーストラリアは世界をリードする。2000年以降、30~39歳の大腸がん罹患率は173パーセント増加した。診断時に進行しているケースが多く、治療が難しくなる。

乳がんや大腸がんなど親から受け継ぐ遺伝子変性があるのも事実だが、若い世代で発症する人はこれらの遺伝子を持たない。多くの専門家が、環境中の毒素が遺伝子に作用して悪性変化を起こすと考える。

近年の子どもの肥満の増加も若い世代のがん増加に関与していると考えられる。さらに、抗生物質の使用や加工食品の摂取によって腸内の微生物が変化したとの証拠もある。帝王切開による出産も増加し、膣からの自然分娩で得られる微生物にさらされない人が増え、免疫システムの成長に影響を及ぼしている可能性もある。

ソース:abc.net.au – Cancer rates in Australians under 50 are rising at a pace that’s alarming doctors and scientists

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