【ACT5日】 オーストラリアで最も男女比のバランスが取れていない職業は「一般配管工」で、男性150人に対し女性はわずか1人となっていることが、最新の納税統計から明らかになっている。一方、女性の割合が圧倒的に多いのは「助産師」で、男性はほとんどいない状況だ。
納税統計を発表しているオーストラリア税務当局(ATO)は、依然として男性と女性という昔ながらの性別分類を使用しており、社会の実情もまた男性か女性といった二択構造のままであることが、職業による男女比率にも現れている。
例えば、2025年はトラック運転手はほぼ男性、保育士はほぼ女性だった。一方、男女の比率が比較的取れている職業は高校教師や営業部長などとなっている。ただ、大多数の職業で男女比が大きく偏っていることが分かる。
男性が圧倒的多数を占める職業はいわゆる「建設系」で、現場に女性がいないことから女性用トイレがそもそも設置されないという。国内では現在、技能職(Traidie)の人手不足が問題となっているが、あるジャーナリストは配管工や電気工に女性が就けない理由は実際のところほとんどなく、もし女性の技能職が増えた場合、さらに質の高い仕事が期待できるかもしれないと指摘。あらゆる人材を活用することが必要との見方を示している。
一方、男性が偏っている職場でも、非常にゆっくりではあるが少しずつ女性の進出は増えており、大工の男女比は2030年に100対1の水準に達する見通しだ。また、電気工見習いは現在、全体の5.5%を女性が占めている。ただ、水道配管工は女性の割合が増加するのに相当の時間がかかるとみられている。
ソース:news.com.au-Australian job where there are 100 men for every woman