【ACT8日】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は8日、政策金利を3.85パーセントで据え置くと決定した。政府や市場が25ベーシスポイントの利下げを予想する中で、これを覆す決定となった。
金利据え置きの発表後、RBAのブルック総裁は「用心深く、思慮のあるアプローチをとることにした」「経済状況は不確かなままで、前回5月の定例会以降インフレが目標の2.5パーセントに向けて下がり続けているかどうか確認を待っている」と話した。今後の引き下げについては「緩和への道にあるが、問題はタイミングだ」と話した。
チャルマーズ財務相は「国民は落胆する」と残念そうに話した。一方、定例会に出席した8人中3人が金利据え置きに反対した事実に触れ、「情報が引き出され、反対意見が出るのはいいことだ」と加えた。また、国内世帯の厳しい財政状況を認識し、「政府はまだやることがある。生活コストの緩和は重要だ」と話した。
利下げが予想された発表前、野党保守連合のリー党首は「国民が住宅ローンの圧迫から解放されるよう金利引き下げを願う」「インフレは高いままで、物価は上昇し続けている。銀行には利下げをすべて早急に顧客に還元するよう要請する」と話していた。
予想された25ベーシスポイントの利下げは、50万ドルの住宅ローンで月およそ80ドル、75万ドルのローンで月120ドルそれぞれ返済が減らせたと見積もられる。
ソース:news.com.au – Treasurer Jim Chalmers says rate hold will disappoint Aussie households