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AI搭載スピードカメラ導入 誤認も増加

【NSW21日】  オーストラリア国内では、スピード違反を取り締まるAI(人工知能)搭載カメラの導入が進み、違反者の発見が大幅に増加していることが分かった。ただ、弁護士などから、AIシステムは完璧でなく、誤認するケースも増えると忠告している。

AIを搭載したスピードカメラはすでに国内の多くの地域で稼働しており、運転中のスマートフォンの使用やシートベルトの未着用、速度違反などを識別するようプログラムされている。

国内で最初にシステムを導入したのはNSW州で、2020年以降、92万1,000件以上の罰金が科された。同州交通局によると、AI搭載カメラの導入が「運転行動を大きく変えた」という。2019年の試験期間では違反者が82人に1人(1.22%)だったが、2024年には957人に1人(0.10%)まで減少したという。

ただ、法律事務所アスター・リーガルのシン主任弁護士は、カメラは完璧ではないと指摘。AIが財布や充電器などをスマートフォンと誤認したケースがあるとし、「AI搭載カメラを導入以降、誤った違反通知が大幅に増加している」と述べた。

シン氏によると、実際の違反から何か月も経過した後に通知が来るため、運転者はその時の状況を思い出せないことも多いという。通知を受け取った後に異議を申し立てた場合、罰金より高額の費用がかかることもあり、争うことを諦める人も多いようだ。

 

ソース:news.com.au-AI mobile phone cameras are already making mistakes

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