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都市部にもロサンゼルスと同様の森林火災の脅威

【ACT6日】   新たな報告書によると、2025年にロサンゼルスを壊滅させた致命的な大規模火災と同様の火災災害に、何百万人ものオーストラリア人がますますさらされているという。

都市部に住んでいても森林火災の被害から逃れられるわけではない。新たな報告書は、さらに700万人のオーストラリア人が危険にさらされていると指摘している。

気候評議会の「気候変動のための緊急行動を訴える指導者たち(ELCA)」による報告書は、オーストラリアの都市が、少なくとも31人が死亡し1万7,000棟の建物が焼失した2025年のロサンゼルス山火事と同様の壊滅的被害に直面する可能性があると結論づけた。報告書は、干ばつ状態、高い可燃物量、「制御不能」とも言える火災挙動など、ロサンゼルスの火災を極めて破壊的なものにした「危険な特性」をオーストラリアの都市も共有していると指摘している。

690万人以上のオーストラリア人が主要都市の周辺部に住んでおり、報告書は主要都市近郊で新たに「破壊と死の危険地帯」となっている地域を明らかにしている。シドニー周辺では、ペンリス、ホーンズビー、ノーザン・ビーチ、ヒルズ地区、サザランド、イラワラ、ブルー・マウンテンズなどで、火災が発生すれば数千戸の住宅が失われる可能性がある。

「シドニー外縁部の新興住宅地の家屋は密集しており、家から家へと火が燃え広がりやすい。北西部および南西部の住宅は、他の地域に比べて接点火災(都市と森林の境界で起きる火災)が発生する可能性が2倍高い」と報告書は述べている。報告書は、ロサンゼルスと最も類似点が多い都市としてキャンベラを挙げ、「森林火災への曝露が非常に高く」、2003年には大規模な惨事を経験していると指摘している。

大きな脅威にさらされているもう一つの都市はアデレードで、暑く乾燥した夏と湿潤な冬という、火災にとって理想的な条件を備えている。「グレーター・アデレード地域はロサンゼルスと似た気候を持ち、気温上昇、危険な火災気象、森林に近接して人々が暮らす地域での長期的な降雨量減少など、火災リスクが高まっている」と報告書は述べている。

メルボルン周辺で住宅に対する最大の脅威は、ダンデノン・レンジズ、ウォーバートン・バレー、ウォランダイトで、密集した森林が住宅地と隣接している地域だという。

報告書は、オーストラリアが直面する可能性のある火災は「自然なものではない」とし、元NSW州消防長官でELCA創設者のグレッグ・マリンズ氏はその原因を気候変動に絞っている。「気候汚染によって火災気象条件は悪化し、現代の消防や予防能力の限界を超える火災が発生することもある。気候汚染を大幅に削減して異常気象の原因に対処すると同時に、消防・土地管理機関への十分な資源配分と、郊外コミュニティのリスク増大への備えが不可欠だ」と彼は述べた。

報告書は、ロサンゼルスが「世界でも屈指の消防資源を有する管轄区域」であったにもかかわらず、消防士がこれまで経験したことのない爆発的な火災挙動に圧倒されたと指摘している。オーストラリアでも同様の「制御不能」な火災は見られており、2003年のキャンベラ火災では、25kmに及ぶ火災前線に沿って世界初の大規模な火災竜巻が発生した。

自ら気象を生み出し、火災起因の雷雨を発生させる最悪クラスの森林火災は、2019~2020年の「ブラック・サマー」以前は比較的まれで、1978年から2018年までの40年間で60件だった。しかしブラック・サマーの期間中には、少なくとも45件の火災起因雷雨が発生した。

報告書の著者らは、森林火災リスクを低減するため、政府に対して気候汚染対策を強化するよう求めている。「気候汚染を抑制できなければ、この報告書が示すように、多くの都市や地域社会が危険にさらされることになる」と気候評議会の最高経営責任者アマンダ・マッケンジー氏は述べた。

ソース:news.com.au – Australian cities under bushfire threat similar to Los Angeles, report reveals

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