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燃料価格の不正監視を強化 NSWが抜き打ち検査

【NSW17日】   NSW州のクリス・ミンズ首相は、ガソリン価格の不正設定を取り締まるため、州内のガソリンスタンドに対する抜き打ちのコンプライアンス検査を前倒しで実施すると発表した。検査には通常の「2倍の数」の監査官が投入される。

本来は来週予定されていた検査だが、緊急の取り締まりとして1週間前倒しされ、州政府の消費者保護機関であるNSW州フェアトレーディングが州内各地で調査を行う。検査では、ガソリンスタンドが価格情報を州の燃料価格アプリ「NSW州フューエルチェック」に正確に表示しているかどうかを確認する。

ミンズ首相は記者会見で、「州内のガソリンスタンドで適切かつ合法的な価格設定が行われているかを確認するための措置だ」と説明した。

また、クリス・ボーエン連邦エネルギー相が、NSW州の燃料問題について「供給不足ではなく流通の問題」と指摘したことについて問われると、ミンズ首相は「消費者を責めるつもりはない」としたうえで、必要以上に燃料を購入する行動が地域によっては不足を招いていると述べた。「特に地方では、必要以上に購入する人が増えている。その結果、ガソリンスタンドが想定以上に燃料を販売すると補充が難しくなる」と説明した。

州政府は燃料供給問題を協議するため、政府や業界関係者が参加する「燃料安全保障ラウンドテーブル」を開催。これは中東情勢による燃料供給の不安定化を受けたものだ。会議では、燃料が売り切れた場合には小売業者がフューエルチェックアプリに通知すること、さらに業界側が燃料不足の地域への供給を優先することなどが合意された。州政府のエネルギー・公益事業の危機対応チームが情報対応を担い、業界が燃料供給に集中できる体制も整えられる。

また今後2週間以内に、地方地域の燃料不足や価格上昇、冬の作付け前の肥料価格への影響などについて追加協議が行われる予定だ。ミンズ首相は「世界的な燃料供給問題は州政府の管理外だが、必要な場所に燃料が行き渡るようできることはある」と述べ、必要以上の給油を控えるよう呼びかけた。

自動車団体のNRMAは、中東情勢の影響により燃料価格は当面高止まりする可能性が高いと警告している。NRMAの広報担当者Peter Khoury(ピーター・コウリー)は、現在は小売価格と卸売価格の差が小さいと説明した。

またコウリー氏は、野党が提案した燃料価格の透明化制度を歓迎していると述べた。この制度はWA州やVIC州で既に導入されている制度と似た仕組みだ。同制度ではガソリン小売業者が毎日午後2時までに燃料価格を政府の監視システムに報告し、翌日午前6時から24時間は価格を固定することが義務付けられる。違反した場合は厳しい罰則が科される可能性がある。

野党の公正取引担当スポークスマンであるティム・ジェームズ氏は、この制度により消費者は翌日の燃料価格を事前に知ることができ、1日の間に価格が上がることもなくなると説明した。また、今回の制度は中東情勢への一時的対応だけでなく、将来的に恒久的な制度として導入する可能性も検討されている。

ソース:news.com.au – Minns promises ‘double the inspectors’ for surprise fuel price compliance checks

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