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ホバート市議会、電動スクーターを撤去

【TAS22日】   TAS州で、安全性や利用マナーへの懸念の高まりを受け、電動スクーターを街中から撤去するという異例の措置が取られた。

ホバートでは、地元市議会が指摘した重大な安全面および行動面の問題を受け、電動スクーターが街から撤去されることになった。ホバート市議会は21日、「シェア型マイクロモビリティプログラム」を電動自転車のみへ移行し、都市の公共空間により適した「より小型でコンパクトな」自転車の導入に向けて入札を行う方針を確認した。

現在、レンタルサービスはビーム・モビリティが提供している。現行の規則では、電動スクーターは多くの歩道や共有通路、自転車道、時速50km未満の道路での使用が認められている。また、利用者は16歳以上でヘルメットの着用が義務付けられている。

市議会は声明で、電動スクーターの利用について「規制面、安全面、行動面における継続的な懸念」があると説明した。その中には、歩道への不適切な駐車も含まれている。一方で、「電動自転車は一般的に娯楽ではなく移動手段として利用されるため、より予測可能でルール遵守の行動が見られる」としている。

また今回の決定は、電動自転車の柔軟性や安全性、長距離移動への適性から、世界的に電動自転車中心のシェアリングへ移行する流れとも一致しているという。昨年12月には、ホバート郊外リズドン・ベールで14歳の少女が電動スクーターと車の衝突事故で重傷を負った。さらに大晦日には、州北西部デボンポートで15歳の少年が電動自転車で電柱に衝突し死亡する事故も起きている。

市議会のデータによると、2024年12月から2026年2月までの15カ月間で、月平均約1万3300回の利用があり、走行距離は約1万6600kmに達していた。「このシェア型マイクロモビリティプログラムは、低排出で便利な移動手段に対する地域の高い関心を示した。しかし、電動スクーターと電動自転車を併用するモデルはホバートには適していないことが明らかになった」としている。

交通委員会の委員長であるライアン・ポッセルト市議は、電動自転車への移行により安全性の向上と既存の自転車インフラとの統合が期待されると述べた。また「電動自転車はアクティブトランスポート(積極的移動)を促進し、排出削減とともに公衆衛生の向上にも寄与する」と語った。メルボルン大学の研究によると、2020年から2025年にかけて全国で電動スクーターによる死亡事故は37件発生し、その3分の1は子どもが関与していた。

ソース:news.com.au – Hobart City Council pulls e-scooters from the street, cites ‘safety, behavioural concerns’ in transition to e-bikes

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