【NSW2日】 NSW州の保健当局は、冬の厳しいインフルエンザ流行に備え、住民に対してワクチン接種を急ぐよう強く呼びかけている。同州では昨年、過去最多となるインフルエンザ感染者数を記録しており、そのわずか1年後の警戒となる。
寒い季節にはインフルエンザなどの呼吸器疾患が増加し、入院患者の急増によって医療体制に大きな負担がかかる。NSW州保健相の事務所によると、昨年はインフルエンザ様疾患の症例が18万件を超え、2023年と比べて79%の大幅増となった。また、救急外来の患者数も前年と比べて45%増加し、医療現場は逼迫した。
今年も同様の流行が懸念される中、州政府は医療体制の逼迫を防ぐため、いくつかの予防策を講じている。具体的には、一部の病院で診療時間を延長するほか、週末の対応体制を強化し、さらに「ヘルスダイレクト」などのデジタルサービスを活用して、救急外来で長時間待つことなく診療を受けられるようにしている。実際に、救急外来の受診を希望したヘルスダイレクト利用者の60%以上が、待機リストに入らずに医療サービスを受けることができたという。
ライアン・パーク保健相は、過去のような感染拡大が起きる前にワクチン接種を優先するよう呼びかけた。「ワクチンを最新の状態に保つことで、インフルエンザのリスクを下げることができる。特に学齢期の子どもや65歳以上の方は重要だ。また、注射が苦手な若い人向けには、鼻スプレー型の無料ワクチンも利用できる」と述べた。鼻スプレー型ワクチンは今年初めに導入され、2歳から17歳までの若年層が対象となっている。
生後6か月以上のすべての人に対し、毎年のインフルエンザワクチン接種が推奨されており、「重症化を防ぐ最も有効な手段」とされている。ワクチン(鼻スプレーを含む)は4月から提供されており、生後6か月から5歳未満の子ども、妊婦、先住民、生後6か月以上の持病を持つ人などには無料で提供されている。
また、ヘルスダイレクトのサービスは年中無休・24時間体制で利用可能となっている。
ソース:news.com.au – NSW health authorities issue urgent vaccine plea as state hospitals brace for tough winter flu season