【NSW10日】 NSW州政府は、電気代の負担軽減を目的に、対象世帯に割引価格の洗濯機を提供する新たな支援策を打ち出した。
この制度では、少なくとも6000世帯が対象となり、従来の縦型洗濯機(トップローダー)を下取りに出すことで、省エネ・節水性能に優れた容量8kgのドラム式洗濯機(フロントローダー)を250豪ドルで購入できる。対象は年金受給者、退役軍人、公営住宅の入居者、低所得世帯などとなっている。州政府の試算によると、この切り替えによって水道代や電気代、洗剤の使用量が減り、1世帯あたり年間平均約300豪ドルの節約が見込まれる。
住宅担当のローズ・ジャクソン大臣は、この取り組みについて「実用的な支援であり、長期的な生活費軽減につながる」と述べ、これまでのプログラムが非常に高い人気を集めたことから、追加で6000台を提供することになったと説明した。
また、退役軍人担当のデビッド・ハリス大臣は「退役軍人には計り知れない貢献があり、その負担を少しでも軽減することが重要だ」と述べた。高齢者担当のジョディ・ハリソン大臣も、この施策が長期的に家計の助けになると強調し、対象者には早めの申請を呼びかけている。
この制度はコンセッションカード(低所得者向け優遇カード)保有者が利用でき、州内どこでも配送が可能なほか、2年間の保証と古い洗濯機の回収・リサイクルも含まれている。これらのサービスは家電大手「ザ・グッド・ガイズ」が提供する。これまでに約1万2000世帯がこのプログラムを利用して洗濯機を更新しており、その結果、約2億2300万リットルの水が節約されたと推定されている。これはオリンピックサイズのプール約93杯分に相当する。
過去の実施では、提供された洗濯機が1週間以内に完売するなど高い需要があり、今回で第3弾の実施となる。州政府は来年の選挙を見据え、生活費対策を重視する姿勢を強めている。また、中東情勢の影響による供給網の混乱や燃料価格の上昇も、こうした支援策の背景にあるとみられる。近年では、避妊薬やADHD治療薬など、医師の診察なしでも入手しやすくするなど、日常生活に直結する分野での支援拡大にも取り組んでいる。
ソース:news.com.au – NSW government to offer $250 washing machines in electricity bill push