【ACT11日】 数学の難問「ナビエ・ストークス方程式」の未解決問題を巡り、AIを使った研究の進展と研究者間の功績を巡る問題が浮上している。米オープンAIは9月、社内のAIモデルが同問題の証明を導き出したと発表したが、豪州出身でニューヨーク大学の数学教授を務めるトリスタン・バックマスター氏は、自身とアンソニー・アルポーゲ氏がAIを活用して関連する研究を進めていたと明らかにした。
バックマスター氏によると、2人は約1年間研究を続け、8月に大きな進展を得ていた。オープンAI側とは研究成果の公表を巡って協議したものの、同氏は自身らの未公開データがAIモデルの学習や証明に利用された可能性について懸念を示した。一方、オープンAIは研究者らのデータを事前に閲覧していないと否定し、両者の証明は大きく異なると説明している。
AIが発見に大きく関与した場合に誰が功績を得るべきか、AI企業が研究者に対して負う責任は何かなど、新たな倫理的課題も浮き彫りになっている。
ソース:abc.net.au – Racing to solve maths problems is ‘pointless’, says Australian mathematician Tristan Buckmaster