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サメ対策さらに強化、ドローンや防護ネットを拡充 NSW

【NSW30日】   ホオジロザメの背中にカメラを装着して撮影された貴重な映像により、その行動や捕食の様子が明らかになった。これに合わせて、NSW州政府は新たなサメ対策を発表した。

ホオジロザメの背中に取り付けたカメラを使い、オーストラリア沿岸に生息するサメの泳ぎ方や捕食行動に関するデータが収集された。この貴重な映像の公開とあわせ、NSW州政府は春休みを前にサメの監視体制を強化する方針を打ち出した。

州政府は、1億2,000万豪ドル規模のサメ対策パッケージを発表。ドローンの増設やサメ除けネットの設置拡大などにより、海水浴客の安全確保を図る。この計画は、2026年1月に48時間で4件のサメによる事故が発生するなど、NSW州沿岸やシドニー・ハーバーで相次いだサメ被害を受けて進められてきた。政府の研究者が撮影した映像には、ホオジロザメが魚の群れの中を泳ぎ、ほかのサメと接触したり、海底の骨をくわえたりする様子が収められている。

この研究は博士課程の学生エイドリアン・グッデン氏が中心となって進めており、「サメの視点」の映像から、オーストラリア沿岸でのホオジロザメの行動に関する重要な知見が得られた。研究成果は、ミンズ労働党政権が今春から導入する1億2,000万豪ドル規模の監視体制の構築にも活用されている。

対策の一環として、シドニー・ハーバーのミドル・ハーバーにあるバルモラル沖と、東部のレディ・ベイ沖の2か所に、新たなサメ受信ステーションが設置された。標識(タグ)を付けられたサメが半径500メートル以内に近づくと、スマートフォンアプリ「シャークスマート」に通知が送られる仕組みだ。

また、この対策費のうち3,400万豪ドルはドローン監視の拡充に充てられ、9月1日から州内97か所のビーチで本格運用が始まる。ドローンは9月1日から午前6時15分~午後5時まで監視を行い、日照時間が長くなる春に合わせて運用される。さらに9月26日に学校の春休みが始まると、監視体制は一段と強化される。

9月1日からは、ニューカッスルからウーロンゴンまでのビーチ51か所にサメ除けネットを設置するほか、トゥイード・ヘッズからベガまでの海域には305基のSMARTドラムライン(サメを生きたまま捕獲・放流する装置)が設置される。

州のタラ・モリアーティ農業相は、「サメ除けネットについてはさまざまな意見があることは承知している。しかし、海水浴客の安全を高めるために利用できるあらゆる手段を活用する。その中には9月1日から設置するネットも含まれる」と説明した。

2025年11月には、25歳のリビア・マルハイムさんがクラウディ・ベイのカイリーズ・ビーチで遊泳中にオオメジロザメ(ブルシャーク)に襲われ死亡した。また2026年1月初旬には、12歳のニコ・アンティックさんがヴォークルーズ近くのシドニー・ハーバーで友人らと泳いでいた際、オオメジロザメに襲われ死亡した。さらに6月には、クージー在住のリア・スチュワートさんが朝の遊泳中にホオジロザメに襲われた。腕を失う重傷を負ったものの、一命を取り留め、数週間の入院を経て回復に向かっている。

ソース:news.com.au – $120m NSW shark monitoring overhaul introduces more drones, extra shark nets

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