【ACT31日】 若者の間で性暴力が増加していることを受け、連邦政府は、SNSのアルゴリズム規制や暴力的なポルノの規制強化を検討している。
タニヤ・プリバーセック社会サービス相は8月31日、SNSのおすすめ機能(アルゴリズム)を利用者が「利用する・しない」を選択できる仕組み(オプトイン/オプトアウト)の導入を検討していると明らかにした。
プリバーセック氏はABCの番組「インサイダーズ」で、若者の間で性暴力、特に「チョーキング(首を絞める行為)」が広がっている背景には、SNSが大きな役割を果たしており、さらなる対策が必要だと述べた。また、英国が昨年導入した制度にならい、首絞めや窒息行為を描写したポルノの公開や所持を禁止する法整備についても支持する考えを示した。
これは先日、シドニー北部ビーチ地区で16歳の少女が、性的な首絞め行為が原因とみられる事件で死亡し、NSW州警察が捜査を進めていることを受けたもの。現時点で逮捕者は出ていない。プリバーセック氏は、「現在のオーストラリアで若い男性がSNSアカウントを作ると、平均23分以内に女性蔑視や暴力的な女性蔑視のコンテンツが表示される」と指摘。さらに、「これはSNS企業が意図的に行っていることであり、健全な人間関係とは何かについて、若い男性たちに誤った考えを植え付けている」と批判した。
プリバーセック氏は、オーストラリアの活動家シャネル・コントス氏が設立した非営利団体ティーチ・アス・コンセントと政府が連携していることも明らかにした。同団体は、SNSのおすすめアルゴリズムを利用者が自ら選択する「オプトイン方式」にするよう求めている。同氏は、「私たちはアルゴリズムへの対応を真剣に進めている。有害な影響を与えるおすすめ機能について、利用するかどうかを選べる仕組みを検討している」と語った。
一方で、実現にはSNS各社の対応も課題になると指摘した。「これまで大手テクノロジー企業は法律上の義務は果たしてきた。しかし、アプリを非常に使いにくくして、結局は従来のおすすめ機能付きのバージョンへ利用者を戻してしまうことがあった」と述べた。
プリバーセック氏は、首絞めや窒息行為を描写したポルノを禁止する英国型の規制についても「真剣に検討すべきだ」と述べた。そのうえで、「若者の60%が性的な場面で首を絞められた経験があると答えている現状は異常だ」と指摘。さらに、 「人の首を安全に絞める方法など存在しない。最近シドニーで起きた悲劇的な事件がその危険性を示している」と語った。
また、「死亡は最も深刻な結果だが、それだけではない。脳の損傷や、数週間後に動脈瘤などの深刻な後遺症が起こる可能性もある」と注意を呼びかけた。
ソース:news.com.au – Australia could implement opt-in, opt out algorithms and follow UK pornography ban