【NSW18日】 歴史的な少雨となった冬を終え、オーストラリアは降雨の少ない状態で春を迎えた。乾燥した冬と少雨が重なることで、危険な山火事が発生しやすい状況につながる可能性がある。
オーストラリア東海岸の広い地域では、歴史的な乾燥となった冬に続き、ほとんど雨が降らない状態で春が始まった。エルニーニョ現象の影響も強まり、危険な山火事につながる状況が生じる可能性がある。
ウェザーゾーンの分析によると、NSW州南部の一部では、冬の降雨量が長期平均のわずか20%にとどまった。また、2019~2020年の大規模な山火事で甚大な被害を受けたVIC州の一部でも、冬の降雨量は例年の3分の1程度だった。オーストラリア気象局の長期的な春の予報では、国内西部の半分では平均を上回る降雨が予想されている一方、南部と東部では平均を下回る見込みとなっている。
こうした予報はすでに現実となりつつあり、ブリスベンでは9月に入ってからこれまでの降雨量がわずか1mmにとどまり、ロックハンプトンでは雨量計に一滴も記録されていない。地方部のNSW州では、ベガの今月の降雨量もわずか1mmとなっている。同地域の冬の降雨量も、1900年以降の冬季平均の20%ほどにすぎなかった。
シドニーでは、過去5カ月間の降雨量が平均を下回っている。メルボルンでは冬の降雨量が平均を上回ったものの、東ギップスランド地方のマラクータでは、今年の冬の降雨量が平均の3分の1を下回った。
ブラック・サマーの山火事では、マラクータで100棟を超える住宅が焼失した。ウェザーゾーンの分析によると、9月前半の降雨量はわずか12mmで、9月の平均降雨量73.7mmを大きく下回っている。「現在、年間を通じても潜在的に危険な時期に入っている。東部オーストラリアでは、景観が乾燥し続け、季節的な気温も必然的に上昇するにつれて、山火事のリスクが高まっている」
10月は、上記の地域の大半で例年より乾燥した天候になると予想されている。天候の見通しが変わり始めるのは11月で、より雨の多い天候が予想されている。
「相対海洋ニーニョ指数」は、太平洋中央部の海水温を世界の熱帯海域の海水温と比較した指標だ。最新の指数はプラス2.51で、これまでに記録された最高値はプラス2.56となっている。エルニーニョ現象によって海水の蒸発量が増え、降雨が促される場合がある。しかし、オーストラリアではエルニーニョ現象がさらに強まる中、東海岸で雷雨が発生しやすい季節を迎えている。今冬は、国内のほぼ全域で日中の気温が平均を上回る状態が続いていた。
ソース:news.com.au – East coast bushfire threat escalates as dry winter rolls into spring