【ACT1日】 太平洋地域最大の首脳会議である太平洋諸島フォーラム(PIF)で、複数の首脳が欠席したことを巡り、中国の関与を疑う声が上がる一方、オーストラリア政府は見解を示すことを避けている。
今回のフォーラムは、太平洋で数少ない台湾承認国の一つであるパラオで開催された。しかし、フィジー、バヌアツ、サモアの首相に加え、キリバス大統領が、移動上の問題や国内の緊急案件などを理由に欠席を表明した。また、フォーラム議長を務めるソロモン諸島のマシュー・ウェール首相も、不信任決議が提出されたことを受け、国内の政治対応のため直前で出席を取りやめた。
太平洋諸国はいずれも「一つの中国」原則を支持しており、台湾を中国の不可分の一部と認めている。キリバスとソロモン諸島は2019年に台湾との外交関係を断ち、中国へ切り替えた。
ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ外相は2日、一連の首脳欠席について「外国による干渉があったのではないかと強く疑っている」と述べた。ただし、中国を名指しで非難することは避けた。一方、オーストラリアは「一つの中国政策」を採用しており、中国と外交関係を維持する一方で、台湾とも経済的な交流を続けている。この立場は、一部の太平洋諸国とは異なる。
ペニー・ウォン外相は、ピーターズ氏の発言について問われると、豪州政府の従来の立場を説明したうえで、「太平洋諸国には異なる立場を取る国もあり、その立場を尊重している」と述べた。また、首脳の欠席については、 「首脳は自らの事情に応じて出席するかどうかを判断する」とし、「欠席にはさまざまな理由があるが、地政学的な競争が激しくなる今こそ、このフォーラムは非常に重要だ」と強調した。
アンソニー・アルバニージー首相も、エネルギー相のクリス・ボーエン氏や太平洋担当相のパット・コンロイ氏とともに会議へ出席しており、「フォーラムを過小評価するのは建設的ではない」と述べた。また、台湾の参加が会議の焦点をそらしたとの見方については否定し、エネルギーや気候変動、国境を越えた犯罪対策などが主要議題だと説明した。首相はさらに、欠席した国も高官を派遣しており、「すべての国がフォーラムに参加している」と強調した。
台湾はフォーラムの公式開発パートナーとして参加している一方、中国は公式対話パートナーという立場で参加している。オーストラリアと同様、台湾、中国ともに正式加盟国ではない。中国の太平洋担当特使チェン・ボー氏は1日、台湾のリン・チャーロン外交部長**が開会式に出席したことについて、「結果を伴うことになる」と警告した。
これについてアルバニージー首相は、「太平洋諸島フォーラムで何が行われるかを決めるのは、このフォーラムであって、ほかの国ではない」と述べ、中国の発言をけん制した。
今回のフォーラムは、中国が7月6日に太平洋上空へ弾道ミサイルを発射した問題から数週間後に開催された。中国は潜水艦からダミー弾頭を搭載した弾道ミサイルを発射し、ツバルの排他的経済水域(EEZ)付近に着弾したとみられている。この発射について、オーストラリアとニュージーランドに加え、パプアニューギニア、ソロモン諸島、フィリピンなども懸念を表明した。一方、中国は当時、「通常の軍事活動だった」と説明している。
ソース:news.com.au – Questions around China interference after key Pacific leaders snub major summit