【QLD3日】 QLD州ヒューエンデンでは、老朽化した地下水設備や水道インフラの影響で、水道水の異臭や変色が深刻化しており、多くの住民が飲み水としてペットボトルの水を購入する生活を余儀なくされている。この問題はヒューエンデンだけにとどまらず、州全体で老朽化した水道インフラの更新が遅れていることを浮き彫りにしている。
地元の食料品店を経営するマリー・クリステンセンさんは、ABCの番組「7.30」に対し、多くの住民が臭いや味、水の色を理由に、水道水を飲むことを避けていると話した。同店では毎週800リットル以上の飲料水を販売しており、1家族が10リットル入りのボトルを4~6本まとめて購入することも珍しくないという。また、商品の補充は1日に3~6回行っており、「終わりのない作業だ」と語った。
町では少なくとも1軒のカフェが、コーヒーマシンを含め、すべての飲料用水をペットボトルの水に切り替えている。フリンダース・シャイアのケイト・ペドル町長は、この問題は何年も続いており、老朽化した井戸や設備の故障対応に追われる一方で、抜本的な更新に着手できていないと説明した。ペドル町長は、「子どもをお風呂に入れようと浴槽に水をためたら、水が茶色だったこともある」と明かした。
ヒューエンデンにある多くの井戸は耐用年数とされる60年を超えて使用されており、最も古いものは1902年に建設された。井戸1基を更新するだけでも約100万豪ドルの費用がかかるという。町では修理費を積み立てているものの、故障した設備を直すだけで精いっぱいで、計画的な更新を進める余裕がない状況が続いている。
この問題は州全体でも深刻で、QLD地方自治体協会の報告書では、水道インフラの緊急整備には50億豪ドル以上が必要と試算されている。クイーンズランド・ウォーターの最高経営責任者(CEO)、ジョージナ・デービス博士は、2009年に水道インフラへの恒久的な資金支援が打ち切られて以降、多くの自治体が新たな設備投資を十分に行えなくなったと指摘した。
長年にわたり問題を抱える一方で、ヒューエンデンは送電プロジェクトのコッパーストリングの拠点となることから、今後6年間で人口が約50%増加すると見込まれている。こうした人口増加を背景に、州政府は新たな浄水場建設に2,000万豪ドルを拠出することを決定した。ただし、完成までには数年かかる見通しで、その後もさらなる設備更新が必要となる。
それまでの間、多くの住民は最も安全だと考える方法として、ペットボトルの飲料水を購入し続けることになりそうだ。
ソース:news.com.au – Hughenden residents buying bottled water as ageing infrastructure worsens town supply