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精神病の女、父と妹を殺害 サイエントロジー信者の両親、治療を拒否 

シドニー9日ーシドニー南西部のRevesby(リーズビー)在住の女(24歳)が5日、父親(53歳)と妹(15歳)を刺殺した上、母親(52歳)を刺傷した罪で起訴されている件で、女は2006年後半にBankstown Hospital(バンクスタウン病院)で精神病と診断されており、医師から治療を勧められていたことが分かった。

Liverpool and Fairfield Mental Health Services(リバプール・フェアフィールド・メンタル・ヘルス・サービシーズ)の局長を務める精神科医のMark Cross(マーク・クロス)医師は、サイエントロジー信者だった女の両親は、治療は信仰に反すると主張し、治療を拒否したと語った。

事件当日、けがを負った母親は隣人の車庫に倒れこみ、助けを求めた。母親は隣人に対し、娘が夫を殺害したことを告げたが、殺害の理由は娘が「病気」だったからと説明した。

Bankstown Local Court(バンクスタウン地方裁判所)に提出された事実陳述書によると、隣人が負傷した母親に毛布をかけていたときも、女はナイフを持った状態だったという。女は隣人の方に向かって歩いてきたが、隣人が警察が現場に向かっていることを伝えると、その場を歩き去ったという。

その後、女は通りすがりの車を止め、ドライバーの男性が自分をクロアチアへ連れて行ってくれる人物かと尋ねた。ドライバーの男性が「違う」と答えると、不快な表情を浮かべたという。女は男性の車で警察署まで行くことに同意し、途中で警官に逮捕された。

クロス医師によると、バンクスタウン病院での治療を拒否した女は、個人の精神科医の診療を受けており、今年の1月まで抗うつ剤と抗精神病剤が処方されていた。殺害の3週間前、女はクロス医師に対し、症状が悪化し始めたと語っていたという。

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