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三菱オーストラリアの現地生産中止で、部品業界に不安広がる

 【アデレード8日AAP】アデレードにある三菱自動車オーストラリアの生産工場が3月に閉鎖されることが決定したため、自動車部品業界に不安が広がっている。

 現在、オーストラリア国内には自動車メーカーが4社あるが、三菱が現地生産事業から撤退することで、残るはトヨタ、ホールデン、フォードの3社となり、今後この3社が海外から重要部品を仕入れるようになるのではないかと懸念されている。RMIT大学ラブルーイ助教授は「今回の三菱の工場閉鎖は、1992年の日産の撤退とよく似ています。日産の撤退時には、その余波が長年にわたって残りました」と述べている。

 一方、三菱オーストラリア側は、部品メーカーや他の自動車メーカーが同社の撤退によって重大な影響を受けることはないとみている。マックエニリー社長兼常務取締役は「昨年、オーストラリア国内で製造された車両のうち、三菱自動車の割合はわずか2%でした。また、同社に完全に依存している供給業者もありません」とコメントしている。

 

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