【メルボルン５日ＡＡＰ】　　　グリーン党のバント議員は、1メートルの海面上昇が起こった場合の影響を示す報告書を用いて、気候変動に対する至急の対策の必要性を訴えている。

報告書によると、２１００年までに海面が１メートル上昇した場合、ショッピングセンター、オフィスビル、道路、鉄道などのインフラについて２千２６０臆ドル相当の損失をきたす可能性がある。バント氏は、１メートルの海面上昇はむしろ控えめな見積りであり、一部ではさらに高い値を予測していると主張し、「ニコラス・スターン氏の予測する損失を回避するため、我々は海面上昇を含む気候変動に対する至急の行動を取らなければならない」と語った。

ニコラス・スターン氏は世界銀行の元エコノミストで、２００６年に、地球温暖化に対して何も対策を採らなければ世界のＧＤＰの20％の損失を被ると報告した。