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VIC盗まれた世代 補償求める

【メルボルン21日AAP】   VIC州西部のリン・オースティンさんは、10歳で先住民の家族から強制的に引き離され、7年間にわたって白人の家族から体罰や性的虐待、食べ物を与えられないなどの虐待を受けた。オースティンさんは同州政府に、“盗まれた世代(stolen generation)”に対する金銭的補償を求めている。

虐待は頻繁に行われ、年下の子どもたちが体罰を受けるのを見かねたオースティンさんはよく身代わりになったという。家族から引き離された後、母親と兄弟姉妹に会ったのは2度。17歳のときに実の母親が亡くなったが、育ての母は葬儀参列を禁止した。

VIC州以外の全州が、1910年から1970年の間に家族から引き離された先住民の子どもに金銭的補償を行うリドレス・スキームを導入している。11月24日の州選挙を前に、グリーンズ(緑の党)は被害者およそ1,000人に対し、20万ドルずつの補償を公約している。

アンドリュース州首相は、「強制的に子どもを家族から引き離した過去の政策は酷い。国全体としての補償制度が必要だ」と話した。

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